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COLUMN コラム詳細

システムは業務に合わせるもの? それとも、業務を変えるチャンス?

「合わせる」から「再定義する」へ――DX時代の設計思考

2025-04-03

DX(デジタルトランスフォーメーション)という言葉が定着し、あらゆる企業がITを活用した変革に取り組んでいます。
 その中でよく議論されるのが、「新しいシステムは、今の業務に合わせて作るべきか?」「業務の方を見直すべきか?」というテーマです。

本コラムでは、DX推進の目的を改めて見つめ直しながら、業務改善システム最適化を両立するための視点、そしてその手段としてのフルスクラッチ開発の価値について解説します。

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【記事要約】文化シヤッター訴訟にみるDXの落とし穴、PaaS活用失敗で日本IBMに賠償命令

文化シヤッターの販売管理システム刷新において、日本IBMはPaaS「Salesforce1 Platform」での開発を請け負ったが、カスタム開発が想定の20%から95%に膨張し、開発は頓挫。東京地裁は、同社がPaaSの技術的制約を軽視しプロジェクト管理義務を怠ったと認定し、19.8億円の賠償を命じた。DX推進には、標準機能の活用と業務プロセス改革の両立が不可欠である。

出典:日経コンピュータ、2022年8月4日号 pp.104-106「販売管理システムの開発が頓挫 日本IBMに19.8億円の賠償命令」

【記事要約】文化シヤッター訴訟確定、DX失敗の責任問われ日本IBMに約20億円の賠償命令

文化シヤッターのDX推進の一環で始まった販売管理システム刷新が頓挫し、日本IBMに約20億円の賠償が確定した。最高裁は2025年1月、双方の上告を棄却。PaaS「Salesforce1 Platform」の制約やカスタム開発の過剰による構築失敗が主因とされ、プロジェクト管理の不備がDX失敗に直結した。本件は、クラウド活用における適切な設計と標準機能重視の重要性を浮き彫りにしている。

出典:日経クロステック「文化シヤッターのシステム開発訴訟の判決が確定、日本IBMに20億円の賠償命じる」2025年1月15日

ポイントをひとことで

このコラムは、「システムは業務に合わせるもの」という固定観念に疑問を投げかけ、DX本来の目的を再認識させてくれる内容です。現状の業務を前提にシステムを設計すると、非効率や属人化といった課題まで固定化され、変革の機会を逸する可能性があります。むしろ、システム導入は業務を見直す絶好のチャンスであり、業務改善とセットで取り組むべきです。特にフルスクラッチ開発は、柔軟な設計が可能なため、こうした“攻めの再設計”に最適な選択肢といえるでしょう。

業務に合わせたシステムは、本当に正解か?

多くの企業では、新しいシステムを導入する際に「今の業務のやり方をそのまま再現してほしい」と希望する傾向があります。長年慣れ親しんだ業務フローや操作感を変えたくないという現場の声は、非常に強いものです。

しかし、その考え方がプロジェクト全体の成果を狭めてしまうことがあります。なぜなら、現状の業務には非効率や属人性が潜んでいることが多く、そこを見直さずにシステム化することでムダが固定化されてしまうからです。

DXの本質は、「業務を変えること」にある

DXとは、単にシステムを入れ替えることではなく、テクノロジーを通じて業務やビジネスの在り方を見直し、企業の競争力を高める取り組みです。

したがって、業務の現状を「正」としてそれに合わせたシステムをつくるのではなく、「あるべき業務の姿」を描き直すことが本来の第一歩です。
 これはシステム開発にとっても非常に重要な視点であり、要件定義や設計段階でこの考えが欠けていると、次のような課題が生まれます。

  • 業務とシステムの整合性が取れず、手作業が残る
  • 無駄なカスタム開発が増え、工数とコストが膨張する
  • 結果として「何のためのDXだったのか」が不明確になる

業務を見直すからこそ、最適なシステムが設計できる

業務プロセスをゼロベースで見直し、それに合わせたシステムを設計することで、以下のようなメリットが得られます。

  • 標準化・自動化による業務効率の向上
  • 属人化の解消による引き継ぎ性・再現性の確保
  • 部門間連携を意識した業務・システム設計
  • 柔軟な運用と拡張性を持つ仕組みの構築

こうした変化は、単なる“ツール導入”では得られません。
 システムと業務、どちらにも手を入れることで、初めて企業のDXは本当の意味で機能し始めます。

フルスクラッチ開発だからできる、業務改善とシステム最適化の両立

PaaSやパッケージ製品の導入では、ある程度既成の枠組みに業務を合わせる必要があります。一方、フルスクラッチ開発では、業務内容や組織の特性に合わせて、ゼロから自由に設計が可能です。

例えば、以下のような企業にはフルスクラッチ開発が強くフィットします。

  • 独自の業務フローが存在し、標準製品では対応できない
  • 成長フェーズで、将来の業務拡大や変更に柔軟に対応したい
  • 他システムとの複雑な連携やデータ統合が必要
  • 業務改善と並行して、システム刷新を進めたい

「業務を変えるチャンス」としてシステム導入をとらえることができる企業こそ、フルスクラッチの柔軟性と親和性を活かすことができます。

まとめ:「合わせる」ではなく、「共に進化させる」DX

システムは業務に合わせるもの――確かに、それは一つの考え方です。
 しかし、DXの本質を考えるとき、システムは業務を変えるきっかけであり、成長の道具であるべきです。

だからこそ、「今のままでいい」と思わずに、理想の業務を実現するシステムとは何か?という視点を持つことが、意思決定の質を大きく変えていきます。

そしてその答えを、制約のない設計と業務理解に基づいて実現できるのが、フルスクラッチ開発の最大の価値なのです。

だからこそ、業務を見直しながらシステムを設計できる体制が、DX成功の鍵を握ります。

フレシット株式会社は、完全オーダーメイドのフルスクラッチ開発に特化したシステム開発会社として、業務理解を出発点とした“共創型”の開発スタイルを強みとしています。
 現状維持にとらわれず、業務改善とシステム最適化の両立を実現するパートナーとして、貴社のDX推進に伴走いたします。

「業務を変えるチャンス」としてシステム刷新を捉え、本当に意味のあるDXを目指したいとお考えのご担当者さまは、ぜひ一度フレシットにご相談ください。
 理想の業務にフィットする、しなやかで拡張性あるシステムを共に描いていきましょう。

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<著者プロフィール>
フレシット株式会社 代表取締役 増田 順一
柔軟な発想でシステム開発を通して、お客さまのビジネスを大きく前進させていくパートナー。さまざまな業界・業種・企業規模のお客さまの業務システムからWEBサービスまで、多岐にわたるシステムの開発を手がける。一からのシステム開発だけでは無く、炎上案件や引継ぎ案件の経験も豊富。システム開発の最後の砦、殿(しんがり)。システム開発の敗戦処理のエキスパート。

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