to TOP
無料で相談する 資料を請求する

COLUMN コラム詳細

情報が届かないからムダが生まれる——分断をなくすフルスクラッチ開発の現場力

業務効率を妨げる“情報の隙間”を埋めるオーダーメイド開発の力。

2025-04-09

企業のDX推進が進む一方で、いまだに業務や企業間で「情報が届かない」ことによるムダが数多く発生しています。例えば、最新の在庫情報が部門間で共有されておらず、二重発注や欠品が起きるケース。あるいは、取引先との連携不足で生産計画にズレが生じ、余剰在庫や納期遅延につながってしまうこともあります。

このような情報の分断は、業務の非効率や機会損失を生むだけでなく、サプライチェーン全体のパフォーマンス低下を招く重大な課題です。

>>フルスクラッチ(オーダーメイド)のシステム開発について詳細はこちら

【記事要約】ダイセル姫路にデータ新棟 生産システム、供給網全体に拡大

化学大手ダイセルは、兵庫県姫路市の網干工場に新たなデータ棟を2026年度にも設置し、自社のみならず取引先の生産データも統合する構想を進めている。AIを活用した「ダイセル式生産革新」をDXでさらに進化させ、供給網全体の生産効率向上と無駄の削減を目指す。熟練工のノウハウもデジタル化し、省人化と高度化を両立させる。

出典:日本経済新聞「ダイセル姫路にデータ新棟 生産システム、供給網全体に拡大」2025年3月25日付朝刊

ポイントをひとことで

情報の分断は、システムそのものの問題というより、業務設計と情報設計の不整合から生じます。市販パッケージでは多様な業務や他社との連携に柔軟に対応できず、結果として現場が“情報の谷間”に置かれる状況が続きます。フルスクラッチ開発は、このギャップを埋めるための有効な選択肢です。現場起点で業務の流れを再構築し、情報が“止まらず届く”仕組みをつくることで、全体最適と継続的な業務改善が可能になります。システムはつながってこそ価値を発揮します。

市販パッケージで解決できない「分断の壁」

多くの企業が市販の業務パッケージシステムを導入していますが、それらは往々にして次のような制約を抱えています。

  • 他システムとの連携が難しく、情報が“社内止まり”になる
  • カスタマイズの自由度が低く、業務プロセスにフィットしない
  • 業務や企業間で共通の情報基盤を持てず、手作業による調整が必要
  • 表計算ソフトやメールなど、属人的な運用に逆戻りする

結果として、“見えない分断”が業務の随所に存在し、改善の手が届かない状態になってしまうのです。

分断解消の鍵は現場起点のフルスクラッチ開発

こうした課題を根本から解決するアプローチとして、フルスクラッチ開発による“つながるシステムづくり”が注目されています。
フルスクラッチ開発とは、自社や業務ごとの要件に合わせて、ゼロからシステムを設計・構築する開発手法です。

特に以下の点で、分断の解消に力を発揮します。

  • 異なる部門・取引先とのデータ仕様に合わせた柔軟な連携設計が可能
  • 情報共有のタイミングや範囲を、業務の実態に合わせて最適化できる
  • データの可視化や統合が進み、判断スピードと精度が向上
  • 現場の作業実態をもとに、業務間の“橋渡し機能”を備えられる

【事例紹介】製造業A社の「連携強化プロジェクト」

ある製造業A社では、複数拠点の在庫・生産情報がリアルタイムで連携されておらず、二重発注や欠品が頻発していました。
また、部品サプライヤーとの情報共有もFAXやメールが中心で、納期調整に遅れが生じていたのです。

そこでA社は、フルスクラッチ開発により拠点間・取引先との統合情報プラットフォームを構築。以下のような改善を実現しました。

  • 拠点間の在庫状況をリアルタイムで可視化
  • サプライヤーと自動連携し、発注〜納品までのリードタイムを短縮
  • 各担当者の作業もシステムに統合し、情報の“抜け漏れ”を防止

結果として、発注ミスは約80%削減、在庫回転率も大きく改善されました。

まとめ:情報は、届いてこそ価値になる

どれだけ優れた情報でも、それが“必要な場所”に“必要なタイミング”で届かなければ、現場では意味を持ちません。
フルスクラッチ開発は、そうした分断をなくし、情報が自然に流れる環境をつくり出す力を持っています。

業務の隙間をつなぎ、部門や企業の垣根を越えて情報を共有することで、業務の質もスピードも大きく変わります。
既存システムの限界を感じているご担当者さまは、ぜひ一度、“自社に最適な情報連携のかたち”をフルスクラッチで検討してみてはいかがでしょうか。

分断された情報の壁を越えるには、現場の実態を深く理解し、業務に即した設計を行えるパートナーの存在が欠かせません。

フレシット株式会社は、業務現場に寄り添った丁寧なヒアリングと、柔軟かつ拡張性のあるフルスクラッチ開発を強みとするシステム開発会社です。社内外の情報断絶をなくし、現場に“届く”システムを一から構築することで、業務の効率化と連携力の強化を同時に実現します。

「業務の分断を感じている」「情報共有に限界がある」とお悩みのご担当者さまは、ぜひ一度フレシット株式会社にご相談ください。貴社の業務課題に本質的に向き合い、最適なシステムを共に描きます。

>>フルスクラッチ(オーダーメイド)のシステム開発について詳細はこちら

著者プロフィール

フレシット株式会社 代表取締役 増田 順一
柔軟な発想でシステム開発を通して、お客さまのビジネスを大きく前進させていくパートナー。さまざまな業界・業種・企業規模のお客さまの業務システムからWEBサービスまで、多岐にわたるシステムの開発を手がける。一からのシステム開発だけでは無く、炎上案件や引継ぎ案件の経験も豊富。システム開発の最後の砦、殿(しんがり)。システム開発の敗戦処理のエキスパート。

CONTACT お問い合わせ

フルスクラッチのシステム開発会社フレシットへのお問い合わせ

REQUEST 資料請求

フルスクラッチのシステム開発会社フレシットへの資料請求