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COLUMN コラム詳細

“ないなら作る”がDXの真髄──既製品では届かない業務課題に応えるオーダーメイド開発

パッケージにはない、“自社の業務に本当に合った”仕組みをつくるという選択

2025-04-11

DX(デジタルトランスフォーメーション)を進める際、多くの企業がまずは既製のクラウドサービスやパッケージシステムの導入を検討します。しかし、導入してみて初めて「現場には合わなかった」「結局運用でごまかしている」といった課題に直面することも少なくありません。

今回は、今治造船の作業服開発事例をヒントに、「ないなら作る」というオーダーメイド発想の重要性と、フルスクラッチ開発の意義について考えてみましょう。

>>フルスクラッチ(オーダーメイド)のシステム開発について詳細はこちら

【記事要約】今治造船、DX視点で「人への投資」実現 作業服にデータ連携と現場最適化を導入

今治造船は、従来の「綿100%」にとらわれず、防護性と通気性を両立した新作業服を開発。高温環境や火花が飛ぶ現場でも快適かつ安全に作業できるよう、素材から独自に設計した。加えて、作業服にバーコードを付けて使用状況をデータ化し、弱点分析や改良に生かす構想も進行中。これは現場データを活用して業務改善を図るDX(デジタルトランスフォーメーション)の一環であり、「人への投資」を体現する取り組みである。

出典:日本経済新聞「今治造船、作業服『綿100%』常識破る 新素材で防護・通気を両立」2025年4月2日付朝刊

ポイントをひとことで

今治造船の事例は、「既製品で足りないなら、自ら最適なものを作る」というDXの本質を示しています。これは業務システムにも通じる重要な視点です。多くの企業がパッケージシステムの限界に直面しながらも、妥協して運用を続けています。しかし本来、システムは業務にフィットしてこそ力を発揮するものです。フルスクラッチ開発はコストや手間がかかる一方で、長期的には柔軟性・拡張性・運用効率のすべてで高い価値を発揮する戦略的な選択肢と言えるでしょう。

既製品に頼らず、自分たちのために作るという発想

今治造船は、防護性と通気性を兼ね備えた理想の作業服を求め、既製品の中から生地を探し続けました。しかし、どれも現場の要件を満たすには不十分。そこで同社は「ないなら作る」という決断を下し、オリジナルの難燃・通気素材をゼロから開発しました。

この判断の背景には、「現場で働く人の声」に真摯に向き合う姿勢があります。既存の選択肢に妥協せず、自社の理想をカタチにする。この柔軟かつ能動的な姿勢こそ、DXの本質だと言えます。

システム開発でも作るという選択肢は有効

業務システムの導入でも同様のことが言えます。多くの企業がパッケージ製品を選ぶ理由は、「手軽さ」や「初期コストの低さ」にあります。しかし、実際の業務は企業ごとに細かく異なり、既製のシステムではそのすべてに対応することは困難です。

むしろ、“自社に本当にフィットした仕組み”を実現するには、ゼロから設計するフルスクラッチ開発が最適です。例えば、業務ごとのデータの流れ、承認プロセス、部署間の連携など、細かな業務フローに沿ってシステムを設計すれば、運用負荷や属人化の解消にもつながります。

まとめ:DX自社に根づかせるために必要な視点

DXは、単なるIT導入ではなく「業務そのものの変革」です。そのためには、他社の事例や既製品に依存するのではなく、自社の課題を起点に“必要な仕組みを自ら作る”という視点が欠かせません。

私たちは、業務理解から始まるフルスクラッチのシステム開発を通じて、企業の内側から変革を支援しています。
 「既存システムでは限界を感じている」「自社に本当に合う仕組みを作りたい」とお考えの企業さまは、ぜひ一度ご相談ください。

ないなら作る。その一歩が、真のDXの始まりです。

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著者プロフィール

フレシット株式会社 代表取締役 増田 順一
柔軟な発想でシステム開発を通して、お客さまのビジネスを大きく前進させていくパートナー。さまざまな業界・業種・企業規模のお客さまの業務システムからWEBサービスまで、多岐にわたるシステムの開発を手がける。一からのシステム開発だけでは無く、炎上案件や引継ぎ案件の経験も豊富。システム開発の最後の砦、殿(しんがり)。システム開発の敗戦処理のエキスパート。

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