おすすめの生徒管理システム10選を徹底比較!【2025年最新】
2025-04-14

教育機関や学習塾の運営において、生徒の個人データを適切に管理することは、非常に重要な業務の一つです。これら生徒についての情報を、エクセルなど表計算ソフトを用いて管理している企業も多いのではないでしょうか。
しかし生徒数が多くなり扱うデータも多様になると、管理の煩雑さや手間が増して業務効率が低下してしまいます。
そこで近年、多くの教育機関で導入が進んでいるのが「生徒管理システム」です。
生徒管理システムは生徒情報を効率的に管理・運用し、紙ベースやエクセルによる管理と比べ整理や分析をしやすくなり、業務効率化を実現します。
本コラムでは生徒管理システムの基本機能やシステムの選定方法、システム開発会社に依頼する際のポイントを解説します。
目次
生徒管理システムとは
生徒管理システムとは、生徒に関するあらゆるデータを一元管理できるシステムです。
教育機関や学習塾向けに設計され、生徒の出欠管理・成績管理・保護者との連絡など、現場で求められる機能を備えています。
生徒管理システムの活用で情報を一元管理でき、業務効率化や生産性向上が実現し、コミュニケーションの促進やセキュリティ対策にも寄与します。
生徒管理システムの必須機能一覧
生徒管理システムには、多くの機能が備わっていますが、特に以下の機能は必要不可欠です。
- 生徒情報
- 成績管理
- 出欠管理
- 授業管理
- コミュニケーション
それぞれの機能の詳細を解説します。
生徒情報
生徒の個人情報を管理する機能です。
氏名、住所、連絡先、生年月日など基本的な情報を登録し、必要に応じて更新できるため、生徒一人ひとりの情報に成績や出欠など他の情報を紐付けることができます。
成績管理
生徒の成績を管理する機能です。
教室でのテストや大手予備校の模試などの試験データや、課題の提出状況、授業での理解度を記録します。成績をデータ化することで、推移や全体の統計などをすぐに把握できます。
また、生徒の得意・不得意を把握することで適切な指導計画へとつなげられ、一人ひとりに合わせた学習サポートが可能です。
出欠管理
生徒の出欠状況を記録し管理する機能です。
出欠状況は、生徒の学習態度や健康状態を把握するために重要な指標です。
従来は、授業前に点呼を取り名簿にチェックを入れる手作業が主流でしたが、転記ミスが発生しやすく、管理も煩雑になるという課題がありました。システム化することで、教員やスタッフの負担を軽減し、生徒の出席状況をいつでも把握できるメリットがあります。
授業管理
授業や特別講習、行事や試験日程などカリキュラムやスケジュールを管理し、生徒や教員がいつでも確認できるようにする機能です。
振替授業や補講のお知らせ機能、予約機能も搭載されているシステムもありますので、運営の柔軟性を高められるでしょう。
コミュニケーション
生徒や保護者とのコミュニケーションを取る機能です。
勉強や進路についての相談、問い合わせ対応などの双方向のコミュニケーションを円滑に行えるようサポートします。緊急連絡やお知らせを保護者に通知する機能や、入退室データを管理し保護者へ連絡する機能を持つシステムもあります。
生徒管理システムの選定ポイント
市場には多くのシステムが出回っている中で、自社に合ったシステムを選ぶために気をつけるべきポイントを解説します。
規模に適しているか
大小さまざまな規模の学習塾があるため、使用するシステムもそれぞれの規模に合わせて選ぶ必要があります。
例えば、小規模であれば、効率化を特に重視する機能に特化したシステムを選定し、大規模であればさまざまな機能を備えたシステムを選んだ方がよいでしょう。
必要な機能があるか
業務内容や現状の課題を明確にし、解決するために必要な機能を洗い出します。
例えば、生徒情報の一元管理を重視する場合や、保護者との連絡をスムーズにしたい場合など、それぞれのニーズに応じた機能が備わっているかを確認してください。
ただし、機能が多ければ多いほど良い訳ではありません。
機能が多すぎると使いこなせず、本当に必要としている業務がスムーズにいかない可能性もあります。
カスタマイズ可能であるか
生徒管理システムのパッケージ製品として、多くの開発会社が提供しています。
もちろんそのままでも活用可能ですが、自校独自の教育方針や運営方法に合わせてカスタマイズができるかどうかの観点で選定することで、より実践的な活用が可能です。
簡単に扱えるか
生徒管理システムを簡単に扱えるかは重要なポイントです。
教員やスタッフの中にはコンピュータ操作に不慣れな人もいるかもしれません。
システムを活用してもらってこそ、業務の効率化は進んでいくため、実際に使用する教員やスタッフに導入前にシステムを試してもらい、使い勝手を評価してもらうと良いでしょう。
セキュリティ対策がなされているか
生徒の個人情報や成績情報は機密性の高いデータであり、管理するシステムはセキュリティ対策が十分でなければなりません。
具体的なセキュリティ対策には、データの暗号化・アクセス制限・定期的なバックアップがあります。
データ漏洩や不正アクセスが発生すると信用に大きく関わり、その後の運営にも影響しかねません。セキュリティ対策が万全であるシステムを選ぶ必要があります。
生徒管理システムのサービス別の比較表
生徒管理システムのサービスとして発売されているものをピックアップして、機能や特徴をまとめました。
サービス名 | 特徴やメリット | 主な機能 |
---|---|---|
wagaco | 保護者や生徒とのコミュニケーションに強みを持つ | 生徒管理 成績管理 予約・振替管理 指導報告・日報 クレジット決済 プッシュ通知 チャット スケジュール管理 入退室管理 複数拠点管理 |
MyClass | 多機能で大規模向け | ウェブ予約 出欠管理 振替管理 生徒管理 講座管理 講師管理 会計管理 一覧・レポート ウェブ連携 |
Comiru | コミュニケーションと業務管理の両方に強みを持ち、保護者満足度が高い | 入退室管理 プッシュ通知 成績管理 決済機能 未納対応 指導報告書作成 スケジュール管理 |
TechnoSMS | スクール運営機能に必要なあらゆる情報を一元管理し、カスタマイズ性が高い | 請求情報管理 入退室管理 生徒管理 講師情報管理 教室管理 出欠管理 スケジュール管理 Zoom連携 講座管理 請求管理 レポート機能 マイページ連携 |
プラチナスクール | 生徒や予約、請求など管理機能が充実。多種多様なスクールに対応 | 生徒管理 講師管理 出欠管理 コース管理 受講管理 予約振替管理 入金管理 |
スクの助 | 小規模向けスクールにおいて低コストで運営 | 生徒管理 入退室管理 メール配信 講座管理 |
スクパス | 学習塾やスクール向け業務支援システム | お知らせ 入退室管理 オンライン授業 成績管理 |
ヨリソル | 教育現場の散在したデータを一元管理し見える化するシステム | 生徒データ管理 集計・分析 進路管理 学習管理 経営・運営支援 |
塾スマ | 簡単な操作とシンプルな機能が特徴で、低価格を実現 | 生徒管理 授業管理 成績管理 出欠管理 講師コミュニケーション |
自社開発 | 自社のニーズに合わせて独自に開発するシステム | 自社の要件に応じたカスタム 独自のデータ分析やレポート |
状況に応じた最適な生徒管理システムサービス
先に挙げたサービスについて、状況や課題別で最適なものを解説します。
まずは規模の大きさです。
大規模の場合
生徒数が多くなるほど情報が散在し、口頭や紙による連絡での伝達漏れや紛失リスクが発生します。
そのため、生徒情報の一元管理を強化していて、必要とする情報にすぐにたどりつけるシステムが最適です。通う生徒数が多く管理の手間が煩雑になってしまうため、多機能の生徒管理システムを使うのが良いでしょう。
上記のサービスの中では、wagaco・MyClass・スクパスが適しています。
中小規模の場合
生徒数があまり多くなければ、特に業務効率化したい部分をシステム化することから始めましょう。
値段が比較的安いものや、自社開発を依頼することをおすすめします。
上記のサービスの中では、Comiru・スクの助・塾スマが適しています。
続いて、課題や目的別に最適なサービスを解説します。
コミュニケーションを強化したい
wagaco
株式会社ナレッジラーニングが提供しているwagacoは、塾やスクールの業務効率化のためのシステムです。
業務効率と保護者とのコミュニケーションの両方に特化しており、大規模な学習塾やスクールに最適です。効率化とコミュニケーション促進を同時に実現したい場合におすすめします。

(出所:wagaco公式Webサイト)
スクパス
株式会社ユアネットが開発したスクパスは、教育施設向け管理システムです。
多機能で保護者や生徒とのコミュニケーション機能が特に充実しています。

(出所:スクパス公式Webサイト)
Comiru
Comiruは、株式会社POPERが手がける事務管理の効率化に貢献するシステムです。
事務管理はもちろんのこと、コミュニケーション機能も充実しており、保護者との関係構築に貢献します。専用アプリやLINEと連携したプッシュ通知機能で、入退室情報やお知らせを伝達できます。

(出所:Comiru公式Webサイト)
業務管理を強化したい
TechnoSMS
TechnoSMSは、TECHNOPIAN株式会社が提供するシステムで、スクール運営に特化したオールインワンシステムが特徴です。
業務管理を特に重視し、生徒管理を一元したい場合におすすめです。

(出所:TechnoSMS公式Webサイト)
プラチナスクール
株式会社大和コンピューターが提供するプラチナスクールは、生徒情報を中心に成績や入退室、受講などの情報を一元管理します。
さらに、さまざまな付加価値もあるクラウドサービスです。

MyClass
株式会社メディアシークが手がけるMyClassは、生徒管理や講座管理などの他に、会計管理が特に充実しており、幅広い業務に役立ちます。
機能をカスタマイズできるため、スクールごとの業態に合わせた機能を追加でき、幅広く導入されています。

(出所:MyClass公式Webサイト)
学習管理を強化したい
ヨリソル
株式会社プラスアルファ・コンサルティングが提供しているヨリソルは、教育データを見える化し、活用して学びの質を向上させるシステムです。
生徒一人ひとりに寄り添った教育の実現を可能とします。

(出所:ヨリソル公式Webサイト)
塾スマ
塾スマは、株式会社ホワイトプラムが提供しているシステムです。
毎日の授業内容は生徒ごとに日報として保存し、まとめたものを生徒カルテとして参照できるため、講師が変わっても生徒ごとに最適化された授業を提供可能です。

(出所:塾スマ公式Webサイト)
スクの助
株式会社スクルーのスクの助は、生徒名簿を登録することで、日々の運営業務を便利にするインターネットサービスです。
活動記録を保護者に共有できる機能が特徴で顧客満足度が高く、低価格での利用が可能です。

(出所:スクの助公式Webサイト)
生徒管理システムを開発会社に依頼する際のメリット
生徒管理システムは既存のパッケージを導入する方法のほかに、開発会社に依頼して独自システムを構築する選択肢もあります。
以下に開発を依頼する主なメリットを挙げています。
カスタマイズ性が向上する
既存のパッケージシステムでは対応しきれない業務フローや課題に合わせて、柔軟なカスタマイズが可能です。
結果、業務効率を最大化し、生産性向上にも大きく貢献します。
近年ではAIなど新しい技術を教育分野でも積極的に取り入れる動きが見られるようになりましたが、生徒管理システムに搭載されたものは少ないため、ポテンシャルを持つ技術をいち早く取り入れることで、競争の優位性を確立できます。
サポート体制が充実
開発後に発生したトラブルや、運用保守など継続的なサポートを受けることができます。
システムを安定的に稼働でき、長期的な活用が期待できるでしょう。
またパッケージシステムは提供会社がサービスを終了する可能性も考えられるため、システムを自前で持っていれば、システムを使い続けることができます。
セキュリティやデータベース設計など専門知識を持っている
システム開発会社はITシステムに精通しているため、セキュリティ対策やデータベース設計など専門的な知識が必要な場面で効果を発揮します。
生徒管理システムの開発を依頼する際の費用相場
生徒管理システムを開発会社に依頼する際の費用相場は、そのシステムの規模や機能、カスタマイズ、開発期間などによって大きく変わってきます。
一般的な目安として、基本的な機能である生徒情報や出欠、成績管理機能を備えたシステムでは数百万円からの費用がかかります。
なお、オーダーメイドでシステム開発を依頼する場合には、システムの複雑さや開発期間などによって異なるため、まずは見積もりを取って、提供される機能やカスタマイズの範囲、サポート体制を確認しましょう。
まとめ
本記事では生徒管理システムについて解説しました。
生徒管理システムを導入することで、生徒情報を一元化でき、業務の効率化やデータ管理の最適化を実現。生徒や保護者からの満足度向上にもつながります。
なお、カスタマイズ性を重視する場合は、システム開発会社に依頼し、自社独自のシステムを導入することで多くの優位性を得ることができるでしょう。
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監修者プロフィール
フレシット株式会社 代表取締役 増田 順一
柔軟な発想でシステム開発を通して、お客さまのビジネスを大きく前進させていくパートナー。さまざまな業界・業種・企業規模のお客さまの業務システムからWEBサービスまで、多岐にわたるシステムの開発を手がける。一からのシステム開発だけでは無く、炎上案件や引継ぎ案件の経験も豊富。システム開発の最後の砦、殿(しんがり)。システム開発の敗戦処理のエキスパート。