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COLUMN コラム詳細

「行政が内製に舵」から見える教訓──微修正できない外注から脱却する“俊敏なシステム運用”とは

業務の変化に即応できる開発体制とは──内製視点が鍵を握る

2025-05-03

東京都の外郭団体「ガブテック東京」が、行政システムの内製化を本格化させています。背景にあるのは、「外注では仕様変更に時間がかかりすぎる」「スピードと柔軟性に欠ける」といった課題です。こうした課題は、民間企業における業務系システム開発でも少なからず共通しています。

本コラムでは、“微修正が難しい外注型開発”から脱却し、俊敏なシステム運用を実現するための「内製型フルスクラッチ開発」の有効性について解説します。

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【記事要約】東京都が行政DXを加速、アプリ開発を内製化し全国展開へ

東京都の外郭団体「ガブテック東京」は、行政DXを推進するため、デジタル人材を2027年までに4倍の250人へ拡充。スマホ向け防災・交通アプリや庁内業務ツールを外注から内製に切り替え、開発スピードと柔軟性を確保する。開発技術を蓄積し、GitHubやクラウド環境の導入も進行中。生成AIを活用した業務支援ツールなども展開予定で、都内外の自治体と成果物を共有し、全国的な行政の内製化とDXをけん引する方針だ。

出典:日本経済新聞「行政DX人材4倍250人へ ガブテック東京、27年アプリ内製化全国と共有、けん引役に」2024年12月20日付朝刊

ポイントをひとことで

業務に密着したシステムほど、導入後の微調整や運用現場からのフィードバックが重要になります。本コラムが指摘する「外注では細かな修正に時間がかかる」という課題は、多くの企業がDX推進において直面している本質的な問題です。こうした背景から、内製化や内製を見据えた開発体制のニーズが高まっています。特にフルスクラッチ開発は、業務に合わせて柔軟に設計できるため、変化に強く、運用現場とシステムの距離を縮める有効なアプローチと言えるでしょう。

外注型開発の限界──「仕様書通り」に潜む落とし穴

多くの企業が外部のシステム開発会社にシステムを委託していますが、その運用フェーズでよく聞かれるのが「ちょっとした修正でも見積と稟議が必要で、すぐには対応できない」という声です。
業務の現場は日々変化し、それに伴って業務フローや画面仕様にも微調整が求められます。しかし、仕様書ベースでガチガチに進められる外注型開発では、こうした柔軟な対応が難しく、現場のフラストレーションにつながってしまいます。

俊敏さを求めるなら、内製思考×フルスクラッチが有効

こうした背景から、近年は「内製化」に注目が集まっています。内製であれば、現場のフィードバックを素早く取り入れ、開発・修正のサイクルを短縮できます。特に、あらかじめ作られたパッケージに業務を合わせるのではなく、業務に最適化された仕組みをゼロから設計できる“フルスクラッチ開発”は、内製化との相性が非常に良いといえます。

フルスクラッチによる開発は、既存の仕様に縛られず、自社の業務にフィットした柔軟なシステム構築が可能です。さらに、将来的な内製化を見据えた構成・設計にすることで、徐々に自社での運用や軽微な修正対応を担える体制も構築できます。

伴走する開発パートナーの重要性

もちろん、いきなりすべてを内製化するのは現実的ではありません。そこで重要になるのが、「内製の意志を理解し、柔軟に伴走してくれるシステム開発会社」の存在です。フルスクラッチ開発の過程において、業務に即した仕様の整理から、将来的な保守・運用の視点を織り込んだ設計支援まで、寄り添いながら支えてくれるパートナーがいれば、開発後も長期的にシステムを自社で“育てる”ことができます。

まとめ

業務にフィットしないパッケージ製品や、対応に時間がかかる外注型開発では、変化の激しいビジネス環境に対応しきれません。だからこそ、いま必要なのは「微修正を前提とした俊敏な開発・運用体制」です。
こうした「俊敏な運用」を実現するためには、業務に深く入り込み、将来的な内製化も視野に入れた柔軟な開発体制が欠かせません。

フレシット株式会社では、フルスクラッチ(オーダーメイド)による開発を通じて、お客さまの現場に最適化されたシステムをゼロから設計・構築し、変更や改善にも素早く対応できる“育てていける”開発を重視しています。

開発中はもちろん、運用後の改善・拡張フェーズにおいても、伴走型の支援でご担当者さまと一緒にシステムを進化させていくことを大切にしています。

「使いながら育てていくシステム」にご興味のある方は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。

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著者プロフィール

フレシット株式会社 代表取締役 増田順一
柔軟な発想でシステム開発を通して、お客さまのビジネスを大きく前進させていくパートナー。さまざまな業界・業種・企業規模のお客さまの業務システムからWEBサービスまで、多岐にわたるシステムの開発を手がける。一からのシステム開発だけでは無く、炎上案件や引継ぎ案件の経験も豊富。システム開発の最後の砦、殿(しんがり)。システム開発の敗戦処理のエキスパート。

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