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COLUMN コラム詳細

【浜松発・5S改革に学ぶ】業務改善の第一歩は“見える化”から―5Sに学ぶDXシステム導入の思考法

現場改善の文脈で考える、システム開発という経営判断

2025-05-06

電気自動車(EV)シフトを見据え、中小製造業の競争力強化を支援する「次世代自動車センター浜松」。その現場改善の要として注目されているのが、「5S」の徹底です。本コラムでは、この5Sの考え方をDXやシステム導入に応用し、業務の見える化から始まる自社の課題解決のヒントを探ります。業務のムダや属人化に悩む企業担当者さまにとって、フルスクラッチ開発によるシステム導入の価値を再発見できる内容です。

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【記事要約】中小製造業の現場改革へ―浜松発、5SでEV時代を勝ち抜く力を育成

次世代自動車センター浜松は、電気自動車(EV)シフトに向け、中小企業の競争力強化を目的に「5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)」の指導を強化。整理された工場環境が利益体質を生み、大手との取引獲得にも直結するため、センター長自ら現場改善に関与。セミナー実施や金融機関との連携で、本気の改善に踏み出す企業の選別と支援に力を注いでいる。

出典:日本経済新聞「〈小さくても勝てる〉鈴木修氏の『遺産』浜松に EVシフトへ、会員企業500社超 中小の現場から提案力」2025年4月15日付朝刊

5S」とは?

「5S」とは、日本の製造業を中心に広まった職場環境の改善手法で、以下の5つの要素の頭文字を取ったものです。

  • 整理(Seiri):不要なものを区別し、捨てる
  • 整頓(Seiton):必要なものを使いやすい場所に配置する
  • 清掃(Seisou):常に掃除をして職場を清潔に保つ
  • 清潔(Seiketsu):整理・整頓・清掃の状態を維持する
  • しつけ(Shitsuke):ルールを守る習慣を身につける

5Sは単なる掃除の徹底ではなく、ムダの排除、品質向上、職場の安全確保、生産性の向上などにつながる“現場力強化”の基本です。特に中小企業においては、大手企業との取引条件にも影響することがあるため、経営戦略の一環としての実施が重要です。

ポイントをひとことで

本コラムは、製造業の基本である「5S」をDX文脈に応用し、業務改善の本質を突いた視点を提示しています。特に、現場の“見える化”を出発点とし、自社業務に本当に合ったシステムを構築する重要性を丁寧に解説しており、DX導入に悩む企業にとって実践的な示唆に富んでいます。業務を正しく理解せずにITを導入しても成果は得られません。だからこそ、フルスクラッチ開発という選択肢が、現場に根差した真の業務改革につながることを改めて認識させてくれます。

DX時代にこそ見直したい「5S」の本質

5Sとは、「整理・整頓・清掃・清潔・しつけ」の5つのステップからなる職場改善の基本です。製造業の現場改善から生まれたこの手法は、実はデジタル化の初期段階にも通じる重要なマインドセットといえます。

整理・整頓は、情報や業務のフローを把握し、必要なものだけを残す思考に通じます。清掃・清潔は、システム上の無駄なデータや二重入力の排除を促し、しつけは、ルールの運用と業務定着の要です。これらの考え方は、DXの第一歩である「業務の見える化」と密接に関係しています。

なぜ見える化から始めるべきなのか

DXというとAIやIoTなどの先端技術に目が行きがちですが、まず着手すべきは、現場で何が起きているかを正しく把握することです。属人化した業務やブラックボックス化した手順では、最適なシステム導入は不可能です。

「どこにムダがあるか」「どこで時間がかかっているのか」「どの情報が正か」など、これらを可視化することで、初めて自社に本当に必要な機能が見えてきます。そして、その結果をもとに、オーダーメイドで設計されたシステムが最も効果を発揮します。

フルスクラッチ開発だからできる業務とのフィット

パッケージ型のシステムでは、どうしても既存業務を無理に合わせる必要があり、現場に混乱が生じることも少なくありません。一方、フルスクラッチ開発であれば、業務フローにフィットした構築が可能で、現場の負荷を最小限に抑えつつ、改善効果を最大化できます。

次世代自動車センター浜松が中小企業に対し「5Sの徹底」を通じて実力強化を図るように、業務の棚卸しを丁寧に行い、自社の強みや課題を明確にした上で開発するスタイルは、まさに「見える化」から始めるDXの理想形です。

まとめ

5Sは単なる工場の整理整頓術ではなく、業務全体を見直し、改善につなげるための「考え方の土台」です。DXに取り組むうえで、その視点を持つことは極めて重要です。

まずは現場を「見える化」し、ムダを排除し、ルールを定着させる。そして、自社の業務に本当に必要なシステムを見極めた上で、最適な設計を行う。これこそが、失敗しないDXの第一歩であり、フルスクラッチ開発の最大の価値です。

なお、業務の見える化からはじまるDXにおいて、フルスクラッチ開発の真価を発揮するには、現場への深い理解と柔軟な提案力が欠かせません。フレシット株式会社では、現場起点の課題抽出から設計・開発・運用までを一貫して伴走し、貴社だけの“最適解”を形にいたします。業務フローにしっかりと寄り添い、ムリなく、ムダなく、ムラのないDX実現をお考えの際は、ぜひ一度ご相談ください。

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著者プロフィール

フレシット株式会社 代表取締役 増田順一
柔軟な発想でシステム開発を通して、お客さまのビジネスを大きく前進させていくパートナー。さまざまな業界・業種・企業規模のお客さまの業務システムからWEBサービスまで、多岐にわたるシステムの開発を手がける。一からのシステム開発だけでは無く、炎上案件や引継ぎ案件の経験も豊富。システム開発の最後の砦、殿(しんがり)。システム開発の敗戦処理のエキスパート。

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