to TOP
無料で相談する 資料を請求する

COLUMN コラム詳細

トヨタ流“利益体質”の秘密に学ぶ──利益を生み出すシステムとは?『カイゼン』に学ぶ、攻めの業務システム開発

ROE向上に貢献する、戦略的システム開発の視点

2025-05-31

業務システムは、企業の効率化やミス削減を支えるインフラとして一般的に認識されています。しかし、現代のDX時代において、システムは単なる「守り」のツールではなく、事業の収益性を押し上げる“攻めの仕組み”として捉える必要があります。

本コラムでは、トヨタが実践する「カイゼン(継続的改善)」の思想をヒントに、ROEや利益率の向上に寄与するシステム開発のあり方を探ります。

>>フルスクラッチ(オーダーメイド)のシステム開発について詳細はこちら

【記事要約】「カイゼン」で磨いた原価低減力 トヨタの利益率に見る稼ぎの構造改革

自動車大手3社の収益構造を財務諸表から比較した本記事では、「カイゼン」による原価低減がトヨタの高利益率の源泉であることが際立っている。ホンダは高い資産回転率、日産は販売金融によるレバレッジ効果で稼ぐ構造を持つが、トヨタは売上原価の抑制によってROE・利益率ともに他社を大きく上回る。トヨタの「カイゼン」は単なる現場改善にとどまらず、財務効率にも直結する経営手法として進化していることが読み取れる。

出典:日本経済新聞「トヨタ・ホンダ・日産の稼ぎ方 クイズで違いを学ぶ」2025年2月25日付電子版

「カイゼン」とは──小さな改善が生む大きな変革

「カイゼン」とは、日本発の継続的改善の考え方で、業務のムダや非効率を見つけ出し、小さな工夫を積み重ねていくことで生産性や品質の向上を目指す手法です。トヨタ自動車の生産方式から広まり、現場の声を重視しながら改善を続けるスタイルは、製造業に限らず、サービス業やIT分野の業務改善・DX推進にも応用されています。

ポイントをひとことで

このコラムは、業務システムを単なるコスト削減の手段ではなく、企業の収益性を高める“攻めの資産”として捉えるべきだという重要な視点を提示しています。特に、トヨタの「カイゼン」思想に学び、業務構造そのものを見直しながらシステムに落とし込むことで、ROEや利益率にまで直結する成果を生み出せることが示されています。これは、汎用パッケージではなく、業務の特性や戦略に合わせたフルスクラッチ開発を選ぶ強い根拠にもなり得る内容です。

システムはコストではなく収益装置になれる

多くの企業では、システム開発は必要経費と見なされ、コスト削減や効率化の手段として扱われがちです。しかし、その見方だけでは、システムの真価を十分に引き出すことはできません。

トヨタが利益率を高く維持している要因のひとつに、「カイゼン」に基づく業務と仕組みの継続的な見直しがあります。この“仕組みを磨き続ける”姿勢は、システム開発においても極めて有効です。

適切に設計された業務システムは、無駄な人件費や在庫、時間の削減だけでなく、意思決定の精度向上や新しい収益機会の創出にもつながります。つまり、戦略的に設計されたシステムは、企業のROE(自己資本利益率)向上にも寄与しうるのです。

利益体質を生むシステムの条件とは?

利益を生み出すシステムには、以下の3つの視点が欠かせません。

  1. 業務構造そのものの最適化に踏み込むこと
    単なる機能の置き換えではなく、業務プロセス全体を見直し、仕組み自体をカイゼンすることで、初めて利益改善が可能になります。
  2. 変化に適応できる設計思想
    市場や業務環境の変化に応じて機能を柔軟に追加・調整できるアーキテクチャを採用することで、システムを“育てる資産”として活用できます。
  3. 収益指標との接続
    開発の初期段階からKPIやROEといった収益指標を意識し、「どの業務が、どの成果に影響するのか」を明確にすることが重要です。

これらを実現するためには、既成パッケージではなく、業務の実態にあわせて構築するフルスクラッチ(オーダーメイド)開発が有効です。

フルスクラッチ開発は攻めDXにこそ効く

汎用的なシステムではなく、自社の業務構造や収益モデルにフィットする設計を行うことで、単なる業務効率化にとどまらず、競争優位性の源泉となるシステム基盤を構築できます。

とくに、経営視点から「どの工程が収益を生むか」を見極め、それを加速させるためのシステム投資は、長期的に大きなリターンをもたらす可能性があります。

まとめ

「カイゼン」の本質は、単なる改善活動ではなく、仕組みを磨き続けることで利益を生む体質を構築することにあります。
 この考え方を業務システム開発に取り入れることで、単なるコスト削減ではない、企業の成長に直結する“攻めのDX”が実現できます。

業務プロセスに根ざしたオーダーメイド開発で、収益性の高いビジネスを支える仕組みを構築したい企業にとって、今こそ“システム=収益装置”という視点への転換が求められています。

こうした“攻めの業務システム”を実現するには、単に開発を請け負うのではなく、業務理解と経営視点の両面から支援できるパートナーが不可欠です。

フレシット株式会社は、事業構造や業務フローの本質に踏み込みながら、収益性やROE向上に寄与するフルスクラッチ(オーダーメイド)開発を得意としています。

単なる効率化では終わらない、利益を生み出す仕組みづくりにご関心のある企業さまは、ぜひ一度、当社にご相談ください。

>>フルスクラッチ(オーダーメイド)のシステム開発について詳細はこちら

著者プロフィール

フレシット株式会社 代表取締役 増田順一
柔軟な発想でシステム開発を通して、お客さまのビジネスを大きく前進させていくパートナー。さまざまな業界・業種・企業規模のお客さまの業務システムからWEBサービスまで、多岐にわたるシステムの開発を手がける。一からのシステム開発だけでは無く、炎上案件や引継ぎ案件の経験も豊富。システム開発の最後の砦、殿(しんがり)。システム開発の敗戦処理のエキスパート。

CONTACT お問い合わせ

フルスクラッチのシステム開発会社フレシットへのお問い合わせ

REQUEST 資料請求

フルスクラッチのシステム開発会社フレシットへの資料請求