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COLUMN コラム詳細

セブン-イレブンの人材教育に学ぶ、DX時代の“個社最適”な教育プラットフォームのあり方

自社の文化と業務に即した、教育DXのあるべき姿とは

2025-06-06

DX(デジタルトランスフォーメーション)の波は、業務の効率化だけでなく、企業内の人材育成の在り方にも変革をもたらしています。2025年4月、セブン-イレブン・ジャパンが富士通と共同で従業員向けの教育プラットフォームを開発したというニュースは、まさにその象徴的な事例です。

本コラムでは、同社の取り組みを起点に、テンプレート型eラーニングでは実現できない、自社業務や文化に最適化された教育DXの必要性について考察します。

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【記事要約】セブンイレブン、DXで従業員教育を効率化 富士通と教育プラットフォーム開発

セブン-イレブン・ジャパンは富士通と共同で、従業員向けの教育プラットフォームを開発し、一部直営店で運用を開始した。モバイル端末から業務ノウハウを学べ、店長は学習進捗も把握可能。DX施策の一環として導入されたこの仕組みにより、戦力化の迅速化や教育負荷の軽減が期待され、約40万人の従業員への展開を視野に入れている。

出典:日経クロステック「セブン-イレブンが教育プラットフォーム、富士通と開発 40万人が利用へ」2025年4月12日公開

ポイントをひとことで

DXの本質は単なるデジタル化ではなく、業務プロセスや組織文化そのものの変革にあります。本コラムで紹介されたセブン-イレブンの教育プラットフォームは、その好例です。テンプレート化されたeラーニングでは対応しきれない現場特有のノウハウや教育ニーズに対し、自社仕様のシステムを構築することで、戦力化のスピードや教育の精度を飛躍的に高めています。真に意味あるDXを実現するには、「自社にとっての最適解」を形にできる仕組みが不可欠です。

人材育成の「標準化」から「最適化」へ

セブン-イレブン・ジャパンは、約40万人の従業員を対象に、タブレットやモバイル端末を使って業務を学べる教育プラットフォームの運用を開始しました。学習コンテンツの提供に加え、店長が従業員の習熟度をリアルタイムで把握できる仕組みも備わっており、従来の紙マニュアルやOJTだけでは対応しきれなかった教育の個別最適化を図っています。

この取り組みは、単なるIT導入ではなく、「教育の仕組みそのものを変えるDX」と言えます。属人化しやすい教育を標準化するだけでなく、現場の業務フローや企業文化に適合させる“カスタム設計”がポイントです。

テンプレート型eラーニングの限界

市販のeラーニングツールは汎用性が高い一方で、現場の細かい業務や独自の文化には対応しきれない場合があります。例えば、店舗特有のレジ操作や接客の流れなどは、テンプレート化された教材ではカバーしづらく、結局現場での指導に頼らざるを得ない状況が生まれます。

また、教育データの蓄積や活用も課題です。個々の習熟度やつまずきポイントを把握できないと、マネジメント側の適切なフォローが難しくなります。

個社最適な教育DXの重要性

こうした課題を解決するには、自社の業務フローや目指す人材像に即した教育プラットフォームをゼロから設計する、フルスクラッチのアプローチが有効です。
例えば、特定業務に特化した動画マニュアルや、チャット形式で学べる対話型教材、習熟度に応じた自動テスト生成機能なども、個社の要件に応じて設計することが可能です。

このようなシステムは、教育の質を均一化するだけでなく、従業員の早期戦力化や定着率向上にも寄与します。また、店長や教育担当者の負荷軽減にもつながり、組織全体の生産性向上にも貢献するでしょう。

まとめ

セブン-イレブン・ジャパンの事例は、業種や規模を問わず多くの企業にとって示唆に富むものです。DXによる業務効率化の先にある「教育の最適化」は、人材不足が常態化する今、重要な経営課題のひとつとなっています。自社の文化や業務に即した人材育成システムの構築は、単なるIT導入ではなく、未来の組織力を支える土台づくりに他なりません。汎用型では解決できない教育課題こそ、フルスクラッチ開発によって真に効果的なDXへと昇華させることができるのです。

こうした“個社最適”な教育DXを実現するためには、業務の特性や組織の文化を深く理解したうえで、ゼロから設計する柔軟なアプローチが求められます。フルスクラッチ開発を専門とするフレシット株式会社では、業務内容や将来的な拡張性まで見据えた教育プラットフォームの構築を支援しています。

汎用的なツールでは叶わない、現場に根ざした本質的な仕組みづくりにご関心のある方は、ぜひ一度ご相談ください。

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著者プロフィール

フレシット株式会社 代表取締役 増田順一
柔軟な発想でシステム開発を通して、お客さまのビジネスを大きく前進させていくパートナー。さまざまな業界・業種・企業規模のお客さまの業務システムからWEBサービスまで、多岐にわたるシステムの開発を手がける。一からのシステム開発だけでは無く、炎上案件や引継ぎ案件の経験も豊富。システム開発の最後の砦、殿(しんがり)。システム開発の敗戦処理のエキスパート。

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