to TOP
無料で相談する 資料を請求する

COLUMN コラム詳細

属人化を防ぐ──業務知識を資産に変えるナレッジ共有システムとは

「教える」から「共有する」へ

2025-05-23

業務の複雑化や人手不足を背景に、現場での教育や知識伝達のあり方は大きな転換期を迎えています。セブン-イレブン・ジャパンが導入した教育プラットフォームは、単なるマニュアル共有を超えた“知識の見える化”へのシフトを示しています。

本コラムでは、属人化や非効率な教育体制の課題に触れながら、DXによる業務知識継承の方法と、ナレッジ共有システム設計のポイントについて解説します。

>>フルスクラッチ(オーダーメイド)のシステム開発について詳細はこちら

【記事要約】セブンイレブン、DXで従業員教育を効率化 富士通と教育プラットフォーム開発

セブン-イレブン・ジャパンは富士通と共同で、従業員向けの教育プラットフォームを開発し、一部直営店で運用を開始した。モバイル端末から業務ノウハウを学べ、店長は学習進捗も把握可能。DX施策の一環として導入されたこの仕組みにより、戦力化の迅速化や教育負荷の軽減が期待され、約40万人の従業員への展開を視野に入れている。

出典:日経クロステック「セブン-イレブンが教育プラットフォーム、富士通と開発 40万人が利用へ」2025年4月12日公開

ポイントをひとことで

現場の知識やノウハウは、業務の質を左右する重要な資産です。本コラムでは、属人化や非効率な教育体制がもたらすリスクを指摘し、業務知識をDXによって可視化・共有する重要性が語られています。ナレッジ共有システムをフルスクラッチで構築することで、自社業務に最適化された柔軟な運用が可能となり、組織力の底上げに直結します。知識を「個人のもの」から「組織の資産」へと昇華させることが、持続的な成長に不可欠です。

属人化・非効率な教育体制がもたらすリスク

従来の業務教育は、紙マニュアルやOJTに依存しがちでした。しかし、業務内容が高度化・多様化する中で、経験者の暗黙知に頼る教育体制は限界を迎えつつあります。人によって教え方や理解のされ方に差が生じることで、品質のばらつきや新人定着率の低下といった課題が表面化しています。

また、業務知識が特定の個人に集中する属人化は、退職や異動によるリスクを高め、組織全体のパフォーマンス低下にもつながりかねません。今、企業には知識の体系的な整理と、誰もが均等にアクセスできる仕組みづくりが求められています。

業務知識を「資産化」するナレッジ共有システム

こうした課題を解決する鍵が、DXを活用したナレッジ共有システムの構築です。マニュアルや業務ノウハウ、Q&A、トラブルシューティング事例などを一元管理し、現場の誰もが必要な情報にすぐにアクセスできる状態を実現することが重要です。

特にフルスクラッチで設計する場合、自社の業務プロセスに即したカテゴリ分類や検索機能、更新フローを組み込むことが可能になります。例えば、ある流通業界の企業では、業務別に動画マニュアルや手順書を整理し、従業員ごとの閲覧履歴や習熟度を可視化するシステムを構築。現場での即時対応力が大幅に向上し、新人教育の期間短縮にも成功しました。

システム開発会社選定のポイント

ナレッジ共有システムを成功させるには、自社業務への深い理解と、将来的な拡張性を見据えた設計力が不可欠です。テンプレート型の既存ツールに頼るのではなく、システム開発会社と連携して、自社独自の業務に最適化した仕組みをゼロから構築するアプローチが求められます。

また、システムは導入して終わりではありません。現場での運用定着を見据えたUI/UX設計や、情報更新を継続できる体制づくりまでを視野に入れることが重要です。

まとめ

業務知識を資産化し、組織全体で活用できる環境を整えることは、これからの企業競争力に直結します。DXの力を活かして属人化を解消し、ナレッジを可視化・共有する仕組みを構築することが不可欠です。フルスクラッチによるナレッジ共有システムの導入は、持続的な組織成長への第一歩となるでしょう。

ナレッジ共有システムの構築においては、現場業務に即した柔軟な設計と、将来を見据えた拡張性が不可欠です。フレシット株式会社では、フルスクラッチ(オーダーメイド)によるシステム開発を強みとし、お客様固有の業務プロセスや課題に深く寄り添った最適な仕組みづくりを支援しています。

既製品では実現できない「現場に根づくDX」をお考えの際は、ぜひフレシット株式会社にご相談ください。

>>フルスクラッチ(オーダーメイド)のシステム開発について詳細はこちら

著者プロフィール

フレシット株式会社 代表取締役 増田順一
柔軟な発想でシステム開発を通して、お客さまのビジネスを大きく前進させていくパートナー。さまざまな業界・業種・企業規模のお客さまの業務システムからWEBサービスまで、多岐にわたるシステムの開発を手がける。一からのシステム開発だけでは無く、炎上案件や引継ぎ案件の経験も豊富。システム開発の最後の砦、殿(しんがり)。システム開発の敗戦処理のエキスパート。

CONTACT お問い合わせ

フルスクラッチのシステム開発会社フレシットへのお問い合わせ

REQUEST 資料請求

フルスクラッチのシステム開発会社フレシットへの資料請求