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COLUMN コラム詳細

次世代型社内報のつくり方──エンゲージメントを高める機能と設計のポイント

2025-05-27

人的資本経営が注目を集める中、従業員エンゲージメントの向上は多くの企業にとって重要なテーマです。中でも「社内報」は、経営方針や現場の声を伝える重要な手段として再評価されています。大阪ガスはSNS機能を取り入れた社内報の刷新により閲覧率を大幅に向上させ、社内広報の新たな可能性を示しました。

本コラムでは、次世代型の社内報システムを自社で構築する際に必要な機能と設計のポイントを解説します。

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【記事要約】大阪ガス、DXで社内報を進化 従業員エンゲージメント向上へ

大阪ガスは、従業員の働きがい向上を目的に、社内報「がす燈」をDXの観点から大幅に刷新。SNS風の投稿機能「GASスタグラム」やハッシュタグ検索、記事ランキングなどを導入し、閲覧率を従来の「3割の壁」を超える約45.5%に向上させた。今後は閲覧データとエンゲージメントスコアの連携により、従業員の関心に即したコンテンツ配信を進め、次世代型社内報の実現を目指す。

出典:日本経済新聞「働きがい向上へ社内報進化 大ガス、閲覧率5割近くに」2025年5月13日付朝刊

ポイントをひとことで

社内報のDXは単なる情報発信の効率化ではなく、従業員との“関係性”を設計し直す試みです。大阪ガスのように、閲覧データを可視化し、双方向のやり取りを可能にする仕組みを取り入れることで、エンゲージメント向上や社内文化の醸成に大きな効果をもたらします。テンプレート的なシステムでは実現が難しい、組織特有の課題やコミュニケーション構造に即したシステム構築こそが、次世代型社内報の鍵となるでしょう。

社内報は「情報共有ツール」から「エンゲージメント向上の装置」へ

従来の社内報は、経営情報や人事異動の通知といった一方通行の情報伝達が中心でした。しかし近年は、従業員の関与度を高める「エンゲージメントツール」としての役割が期待されています。実際に大阪ガスは、SNS風の投稿機能や検索性の向上により、従業員の参加意欲を引き出し、閲覧率を5割近くまで高めることに成功しました。

こうした成功事例に共通するのは、“使いやすく、参加したくなる”仕掛けの存在です。次世代型社内報の実現には、従業員視点を軸にしたシステム設計が不可欠です。

次世代型社内報に求められる主な機能

次世代型の社内報を構築する際に検討すべき主な機能は以下のとおりです。

  • ハッシュタグ検索やカテゴリ分けによる直感的なナビゲーション
  • 「お気に入り」や「いいね」などのリアクション機能による共感の可視化
  • 従業員による投稿・コメント機能を含む双方向コミュニケーションの仕組み
  • アクセスログの取得と可視化により、関心領域や改善ポイントを分析
  • ランキング表示やおすすめ記事レコメンドなど、関心を引き出す仕掛け

これらの機能は、既存のパッケージツールでは十分にカバーしきれないことも多く、自社の文化や運用スタイルに合わせたフルスクラッチの開発が効果的です。

設計時に意識すべきポイント

システム設計の際には、以下のような点を重視することが重要です。

  • 情報の“発信側”と“受信側”のニーズを両立させる設計
  • 従業員の心理的ハードルを下げるUI/UX設計
  • 段階的な機能追加を前提とした拡張性
  • セキュリティと閲覧権限の設計を柔軟に行える構造

また、社内の声を吸い上げるために、初期フェーズから実際の利用部門の意見を取り入れることも、定着率向上の鍵となります。

まとめ

次世代型社内報は、単なる情報伝達手段ではなく、従業員の心に届き、組織とのつながりを強める“対話の場”へと進化しています。その実現には、企業文化に合わせた機能設計と、従業員参加を促す仕組みが必要です。大阪ガスのような事例から学び、自社に合ったスタイルで設計・構築することが、社内広報の価値を最大化する第一歩となるでしょう。

こうした柔軟な社内報の仕組みを実現するには、自社の文化や運用に合わせたカスタマイズが可能なシステム構築が欠かせません。フレシット株式会社では、業務フローや利用者のニーズを丁寧にヒアリングした上で、一社ごとの目的に最適化されたフルスクラッチ開発を行っています。テンプレートに頼らず、自社に本当にフィットする仕組みをゼロから構築したいとお考えの方は、ぜひ一度ご相談ください。

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著者プロフィール

フレシット株式会社 代表取締役 増田順一
柔軟な発想でシステム開発を通して、お客さまのビジネスを大きく前進させていくパートナー。さまざまな業界・業種・企業規模のお客さまの業務システムからWEBサービスまで、多岐にわたるシステムの開発を手がける。一からのシステム開発だけでは無く、炎上案件や引継ぎ案件の経験も豊富。システム開発の最後の砦、殿(しんがり)。システム開発の敗戦処理のエキスパート。

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