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COLUMN コラム詳細

社内報は組織文化を育てるメディアへ──共感を生むインターフェースが組織を変える

共感を設計に組み込む──エンゲージメントを高める社内情報設計とは

2025-06-07

従業員のエンゲージメントを高めるには、「情報を伝える」だけでなく、「共感を引き出す」ことが求められています。大阪ガスのように、SNS的な投稿機能を取り入れた社内報が注目される背景には、従来のメール通知や掲示板では届かない“感情の部分”へのアプローチの必要性があります。

本コラムでは、従業員の関心を惹きつけ、共感を軸にした社内コミュニケーション設計の考え方と、それを実現するインターフェースのポイントを解説します。

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【記事要約】大阪ガス、DXで社内報を進化 従業員エンゲージメント向上へ

大阪ガスは、従業員の働きがい向上を目的に、社内報「がす燈」をDXの観点から大幅に刷新。SNS風の投稿機能「GASスタグラム」やハッシュタグ検索、記事ランキングなどを導入し、閲覧率を従来の「3割の壁」を超える約45.5%に向上させた。今後は閲覧データとエンゲージメントスコアの連携により、従業員の関心に即したコンテンツ配信を進め、次世代型社内報の実現を目指す。

出典:日本経済新聞「働きがい向上へ社内報進化 大ガス、閲覧率5割近くに」2025年5月13日付朝刊

ポイントをひとことで

エンゲージメントを高めるには、単なる情報発信では不十分であり、「共感」を引き出す設計が不可欠です。本コラムが指摘するように、従来のメールや掲示板では届きにくい“心の距離”に踏み込むには、UIや機能面での細やかな工夫が求められます。特にフルスクラッチでのシステム開発は、企業文化や従業員属性に応じた共感設計を実現できる有効な手段です。情報の“質”と“伝え方”を両立させるための戦略的なアプローチが、今後ますます重要になるでしょう。

なぜ今、共感が注目されているのか

働き方や価値観の多様化が進む現代において、経営メッセージや制度変更といった情報を単に発信するだけでは、従業員の行動や意識にはつながりにくくなっています。特にリモートワークが浸透した今、情報の「一方通行性」が生む温度差や無関心が、組織の課題として顕在化しています。

そこで重要になるのが「共感を前提とした情報設計」です。共感とは、単に理解されることではなく、「その情報が自分に関係ある」と感じてもらうことです。この感覚を生むには、発信の文脈や表現、そしてインターフェースの工夫が欠かせません。

共感を生む社内ツールの設計ポイント

共感を引き出すためには、ツールのUIや機能面で次のような工夫が必要です。

  • 顔が見える投稿やコメント機能
    従業員同士が“人”として交流できる要素を設けることで、相互理解と共感が生まれやすくなります。
  • 閲覧履歴やリアクションの可視化
    「この情報が多くの人に読まれている」という安心感や納得感が、関心を呼び起こします。
  • 生活や趣味に関するコンテンツの掲載
    業務に直接関係しない内容でも、“人となり”を知ることは、組織全体の関係性を深める効果があります。
  • パーソナライズされたおすすめ表示
    関心や職種に応じた情報が表示されることで、「自分ごと化」が促進されます。

このような仕組みを設計することで、受け手にとっての“意味ある情報”として社内発信が機能しやすくなります。

フルスクラッチでこそ実現できる共感設計

既存の社内報ツールやポータルシステムでは、こうした柔軟な設計が難しい場合も少なくありません。共感を喚起するには、企業文化や従業員層に合ったトーンや構造を細かく調整する必要があり、オーダーメイドでの開発が効果的です。

たとえば、社内SNS機能と連動した投稿画面、部署別の閲覧ランキング、役職ごとに調整された表示設定など、組織ごとのニーズを踏まえた設計により、“使われる仕組み”が形になります。

まとめ

社内コミュニケーションの目的が「伝える」から「つながる」に変化する中、エンゲージメント向上には共感の設計が不可欠です。メールや掲示板だけでは届かない“心の距離”を縮めるには、従業員の関心を捉える仕組みづくりが求められます。共感が起点となる情報設計と、それを支える柔軟なインターフェースをどう構築するかが、これからの社内コミュニケーションの成否を分けるでしょう。

こうした“共感”を軸としたコミュニケーション設計を実現するには、既存のツールに頼るのではなく、自社の文化や組織構造に即した柔軟な仕組みづくりが求められます。フレシット株式会社では、業務フローや利用者の行動特性を丁寧にヒアリングし、共感を生む導線やインターフェースを一から設計するフルスクラッチ開発を提供しています。型にはまらない、“伝わる仕組み”を本気で考えたい方は、ぜひご相談ください。

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著者プロフィール

フレシット株式会社 代表取締役 増田順一
柔軟な発想でシステム開発を通して、お客さまのビジネスを大きく前進させていくパートナー。さまざまな業界・業種・企業規模のお客さまの業務システムからWEBサービスまで、多岐にわたるシステムの開発を手がける。一からのシステム開発だけでは無く、炎上案件や引継ぎ案件の経験も豊富。システム開発の最後の砦、殿(しんがり)。システム開発の敗戦処理のエキスパート。

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