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COLUMN コラム詳細

“機能を増やす”ではなく“関係性を育てる”

SNS機能導入によるLTV向上戦略

2025-06-08

駐車場シェアサービスを展開するアキッパが、音楽フェスのチケット販売とあわせてSNS機能を導入し、話題を集めています。単なる予約システムにとどまらず、ユーザー同士の交流を促すことでファンの定着やロイヤルティ向上につなげる仕組みです。

本コラムでは、SNS機能を“単なる追加機能”ではなく“LTVを伸ばす戦略資産”として活用するための視点や、システム設計におけるポイントを解説します。

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【記事要約】大阪ガス、DXで社内報を進化 従業員エンゲージメント向上へ

大阪ガスは、従業員の働きがい向上を目的に、社内報「がす燈」をDXの観点から大幅に刷新。SNS風の投稿機能「GASスタグラム」やハッシュタグ検索、記事ランキングなどを導入し、閲覧率を従来の「3割の壁」を超える約45.5%に向上させた。今後は閲覧データとエンゲージメントスコアの連携により、従業員の関心に即したコンテンツ配信を進め、次世代型社内報の実現を目指す。

出典:日本経済新聞「働きがい向上へ社内報進化 大ガス、閲覧率5割近くに」2025年5月13日付朝刊

ポイントをひとことで

SNS機能の導入は、単なる利便性向上ではなく、ユーザーとの“継続的な関係性”を築くための戦略的手段です。本コラムが示すように、サービス提供者と顧客の接点を設計し直すことは、LTV(顧客生涯価値)の向上に直結します。特にフルスクラッチ開発によるSNS機能の組み込みは、自社のビジネスモデルやユーザー特性に最適化された体験を提供できるため、他社との差別化において非常に有効です。共感設計こそが、次のDXの本質といえるでしょう。

「機能を足す」発想から「関係を育てる」視点へ

サービスの競争が激化する中で、多機能化は差別化の常套手段とされてきました。しかし、ユーザーの真の関心は“どれだけ機能があるか”ではなく、“どれだけ自分にフィットし、共感できるか”にシフトしています。その中で注目されているのが、SNS機能を活用したユーザーとの関係性の構築です。

アキッパのように、チケット購入と連動したSNSを自社サービス内に設けることで、ユーザーはイベント後もサービスと接点を持ち続けることができます。単なる「モノのやりとり」から「人とのつながり」へと体験を昇華させることが、LTV(顧客生涯価値)の向上に直結します。

SNS機能は戦略資産になる

SNS機能は投稿やフォローといったコミュニケーション手段を提供するだけでなく、ユーザーの行動履歴や関心情報を蓄積し、サービス改善やマーケティングに活用できる“戦略的資産”です。

たとえば、誰がどのイベントに興味を持ち、どのような感想を共有しているのかといったデータは、次の企画やキャンペーン設計にとって極めて有益な材料となります。また、コミュニティを形成することで、ユーザー間の相互作用による継続利用が促進され、自然とサービスの認知拡大や再利用が期待できます。

設計で差がつく「SNS機能」の導入ポイント

SNS機能を導入する際に重要なのは、目的を明確にした設計です。ただ“投稿できる”場を用意するだけではユーザーの参加は限定的になります。誰が、何のために、どう使うのかを定義し、それに合った導線設計やUXを構築する必要があります。

さらに、自社のサービスモデルや業界特性に合った設計を行うためには、柔軟な開発が不可欠です。フルスクラッチによる開発であれば、画一的なSNSパーツではなく、目的に最適化されたコミュニティ機能を構築できます。たとえば、レビューと投稿を連携させたり、イベントごとの限定スレッドを作成したりといった、独自性ある仕組みづくりが可能です。

まとめ

SNS機能は、単なるオプションではなく、ユーザーとの継続的な関係性を育て、LTVを高めるための重要な戦略要素です。アキッパの事例に見るように、機能を増やすのではなく“関係性を設計する”ことが、これからのDXにおいて大きな差別化要因となっていくでしょう。サービスの中に“共感とつながり”の場をどう組み込むか。それがこれからのシステム設計に問われる視点です。

こうした関係性を育てる仕組みをサービスに組み込むには、単なる機能の実装ではなく、事業やユーザー特性に最適化された設計が不可欠です。フレシット株式会社では、戦略の段階から深く入り込み、目的に即したSNS機能やコミュニティ設計をフルスクラッチで開発しています。汎用的なツールでは実現できない“つながり”の価値を、貴社のサービスに組み込みたいとお考えの際は、ぜひご相談ください。

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著者プロフィール

フレシット株式会社 代表取締役 増田順一
柔軟な発想でシステム開発を通して、お客さまのビジネスを大きく前進させていくパートナー。さまざまな業界・業種・企業規模のお客さまの業務システムからWEBサービスまで、多岐にわたるシステムの開発を手がける。一からのシステム開発だけでは無く、炎上案件や引継ぎ案件の経験も豊富。システム開発の最後の砦、殿(しんがり)。システム開発の敗戦処理のエキスパート。

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