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COLUMN コラム詳細

【DX人材育成と風土改革】システムを変えると、組織の空気も変わる?

“サイロ化”を乗り越える、フルスクラッチでしかできない改革手法

2025-06-20

三菱電機が進めるDX戦略は、単なる技術導入にとどまらず、組織風土の刷新にまで踏み込んでいます。縦割り構造を打破し、部門を超えた連携を実現するには、組織内の“空気”や“関係性”そのものに作用する仕組みが求められます。

本コラムでは、こうした組織文化の変革において、フルスクラッチ(オーダーメイド)のシステム開発が果たす役割について解説します。

>>フルスクラッチ(オーダーメイド)のシステム開発について詳細はこちら

【記事要約】三菱電機、DX人材育成で縦割り組織を改革へ──「セレンディ」との連動で全社データ活用を加速

三菱電機は、DXを推進力として縦割り組織の打破と風土改革を進めるべく、社内講座「DXイノベーションアカデミー」を開講。2025年度は1,100人が受講し、2030年度までにDX人材を2万人へと育成する方針だ。全社横断のデータ基盤「セレンディ」と連携し、分断されていた事業データの統合と活用を進める。品質不正問題を機に、DXによる人材・組織改革を一体で進める姿勢が鮮明となった。

出典:日本経済新聞「三菱電機、DXで脱縦割り 社内講座始動、2万人目標 事業創出と風土改革狙う」2025年5月20日付朝刊

ポイントをひとことで

業務システムは単なる業務効率化ツールではなく、組織文化や人間関係にまで影響を与える「構造デザイン」です。特にサイロ化のような構造的課題は、情報の流れや意思決定プロセスに制約を与え、企業の変化対応力を著しく低下させます。フルスクラッチ開発は、業務プロセスに加え、部門間の接点や連携の仕組みを意図的に設計できる点で、こうした構造課題に有効です。見えない壁を壊すのではなく、越えるための“設計力”がいま、求められています。

サイロ化がもたらす「静かな停滞」

多くの企業で見られる“サイロ化”は、部門単位の効率を追い求めた結果として発生します。情報は部門内にとどまり、他部署との連携は「必要時だけ」の関係に。これにより、横断的な連携や新しい発想が生まれにくくなり、静かな停滞が組織全体に広がってしまいます。表面的には業務が回っていても、根本的な生産性や変化への対応力が損なわれている状態です。

フルスクラッチが変える関係性の設計

サイロ化の真の問題は、業務そのものよりも「人と人との関係性」にあります。どの情報を誰と共有し、どのように連携するか――この設計を既製パッケージのシステムで変えるのは難しいのが実情です。フルスクラッチ開発であれば、業務フローだけでなく、それを支えるコミュニケーションや役割分担の設計にも踏み込むことが可能です。組織全体の“関係のデザイン”ができるのです。

システム設計が変える「組織の空気」

業務システムは単なる業務支援ツールではなく、組織の価値観や行動様式にまで影響を及ぼします。例えば、誰がどのタイミングでデータにアクセスできるか、どのような通知が誰に飛ぶか、これらは小さな設計要素ですが、組織内の透明性や連携姿勢を左右します。こうした“空気”に働きかける設計ができるのも、フルスクラッチ開発ならではの強みです。

サイロを壊すのではなく、橋をかける

サイロ化を「壊す」のではなく、部門間に「橋をかける」視点が求められます。これは、強制的な統合ではなく、自然な連携を促すシステム設計のあり方です。各部門の自律性を保ちながらも、必要な情報が必要な人に届き、対話が生まれる。そのような設計を実現するには、柔軟性と深い業務理解を備えたシステム開発が不可欠です。

まとめ

組織風土を変えるには、人の意識や行動に働きかける設計が必要です。業務フローにとどまらず、“関係性”まで設計対象とするフルスクラッチ開発は、サイロ化を乗り越え、組織の空気を変えるための有効な手段となります。見えない壁を壊すのではなく、橋をかける――そのためのシステム設計に、いま注目が集まっています。

こうした「関係性」までを視野に入れたシステム設計を実現するには、表面的な要件定義にとどまらず、現場の空気や組織の背景まで深く理解した上での開発が求められます。フレシット株式会社では、対話を重ねながら組織の本質的な課題を捉え、部門間の橋渡しを可能にする設計をゼロから構築しています。既製の仕組みでは届かない“組織の中にある見えない壁”に向き合いたい会社さまにこそ、フルスクラッチ開発の価値をご実感いただけるはずです。

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著者プロフィール

フレシット株式会社 代表取締役 増田順一
柔軟な発想でシステム開発を通して、お客さまのビジネスを大きく前進させていくパートナー。さまざまな業界・業種・企業規模のお客さまの業務システムからWEBサービスまで、多岐にわたるシステムの開発を手がける。一からのシステム開発だけでは無く、炎上案件や引継ぎ案件の経験も豊富。システム開発の最後の砦、殿(しんがり)。システム開発の敗戦処理のエキスパート。

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