to TOP
無料で相談する 資料を請求する

COLUMN コラム詳細

【「既読通知オフ」EUの要請から考える】機能は諸刃の剣──業務システムにおける“負の側面”を正の効果に変える設計の秘訣

機能は多ければ良い、は大間違い!──本当に役立つ仕組みとは

2025-08-05

欧州委員会が未成年向けSNSに「既読通知オフ」などの新指針を示したことは、私たちが日々活用する業務システムにおける機能設計の在り方を考えるきっかけとなります。便利さを追求するあまり、利用者にストレスや過剰な負担を与えてしまう機能は、かえって業務効率を下げる恐れがあります。

本コラムでは、機能が持つ負の側面をどう捉え、正しい意図で設計すれば大きな成果を生み出せるのかを解説します。

>>フルスクラッチ(オーダーメイド)のシステム開発について詳細はこちら

【記事要約】EU、未成年保護強化へDX推進──SNS「既読」通知オフ要請で依存・いじめ防止

欧州委員会は、未成年のスマホ依存やSNS上でのいじめ防止を目的に、新指針を発表した。SNSの「既読」通知機能をオフに設定することや、プッシュ通知や動画の自動再生を抑制するなど、利用時間を削減するDX的施策を要請。さらに、非公開アカウントの標準化や不適切コンテンツの推薦防止、投稿内容の保存制限も推奨した。デジタルサービス法を基盤としたこれらの取り組みは、今後法制化の可能性もある。

出典:日本経済新聞「『既読スルー』EU対策 いじめや依存の原因に 未成年向け『通知オフ』要請」2025年7月16日付朝刊

ポイントをひとことで

業務システムの機能は多ければ安心という発想が、かえって混乱や非効率を生むことがあります。本コラムが指摘するように、意図なき機能追加はユーザーに負担を与え、成果を損なうリスクを孕みます。重要なのは「誰に、何のために」導入するかを明確にし、必要最小限で最大の効果を発揮する設計を行うことです。フルスクラッチ開発なら、この選択と集中を可能にし、業務の成長を支える真に価値ある機能を実装できます。

機能の便利さが引き起こす落とし穴

業務システムの機能は多ければ多いほど良いと思われがちです。しかし、過剰な通知や自動化は現場にプレッシャーや混乱を与え、生産性を低下させることがあります。SNSの「既読通知」がいじめや依存につながるのと同じように、意図しない機能が現場に負担を与える例は少なくありません。

「誰のための機能か」を見極める

機能を検討する際には、その機能が本当に誰の課題を解決するのかを明確にする必要があります。業務フローに沿わない機能は、利用を強制される社員にとって「余計な手間」になりかねません。利用者の視点で「この機能は業務をどう改善するのか」を具体的に描くことが重要です。

あえて制限する設計が生む効果

便利さを追求するだけではなく、あえて制限を設ける機能も有効です。例えば、通知を必要最小限に抑えることで、集中を妨げず効率的な作業が可能になります。保存や共有の制御機能も、セキュリティ強化と業務の安心感を両立させる要素となります。

フルスクラッチ開発でこそ可能な最適化

既製システムでは機能の取捨選択が難しい場合があります。その点、フルスクラッチ開発であれば、業務フローに合わせた機能をゼロから設計でき、不要な機能を排除することが可能です。結果として、負の側面を排しながら、利用者にとって本当に役立つ機能だけを盛り込むことができます。

まとめ

業務システムにおける機能は、便利さと同時に負の側面を持ち合わせています。しかし、利用者視点で意図を持って設計すれば、その機能は大きな正の効果を生み出す力を持っています。単なる機能の追加ではなく、「誰のために、どんな目的で」導入するのかを見極めることが、業務改善の成否を分ける鍵となるのです。

フレシット株式会社では、このように機能の本質を見極め、業務に真に必要な仕組みだけをオーダーメイドで設計いたします。過剰な機能に振り回されるのではなく、負の側面を排しつつ正の効果を最大化するシステムづくりを実現できるのは、フルスクラッチ開発に強みを持つ当社ならではです。業務の成長を支える最適なシステムを、一緒に形にしていきましょう。

>>フルスクラッチ(オーダーメイド)のシステム開発について詳細はこちら

著者プロフィール

フレシット株式会社 代表取締役 増田順一
柔軟な発想でシステム開発を通して、お客さまのビジネスを大きく前進させていくパートナー。さまざまな業界・業種・企業規模のお客さまの業務システムからWEBサービスまで、多岐にわたるシステムの開発を手がける。一からのシステム開発だけでは無く、炎上案件や引継ぎ案件の経験も豊富。システム開発の最後の砦、殿(しんがり)。システム開発の敗戦処理のエキスパート。

公式Xアカウントはこちら

CONTACT お問い合わせ

フルスクラッチのシステム開発会社フレシットへのお問い合わせ

REQUEST 資料請求

フルスクラッチのシステム開発会社フレシットへの資料請求