【旭鉄工のシステム活用に学ぶ】「自社専用システムを資産に変える」オーダーメイド開発が生むDX時代の収益モデル
外販を視野に入れたフルスクラッチ開発で、DX投資を最大化する
2025-08-30

DX推進が加速する中、多くの企業が自社専用システムを構築しています。しかし、そのシステムを“業務効率化の道具”として終わらせてしまうのは大きな機会損失です。
旭鉄工が独自開発した仕組みを基盤に「外販も視野に入れる」と語るように、オーダーメイド開発で構築したシステムは、使い方次第で「社内効率化」から「新たな収益源」へと進化します。
本コラムでは、自社専用システムを資産化する発想と、外販モデルを視野に入れたフルスクラッチ開発戦略について詳しく解説します。
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目次
【記事要約】旭鉄工、AIクローン活用でDXを推進──現場判断と業務効率を両立
自動車部品メーカーの旭鉄工(愛知県)は、生成AIを活用し部長職9人全員が自らの知識や判断基準を学習させた「AIクローン」を開発。設備状況の分析や生産指示、就業規則の参照など、現場業務の効率化を進めている。AIは現場データを解析して課題をチャットに自動投稿し、最終判断は人間が行うハイブリッド型運用を採用。従業員はAIに相談後、解決しなければ本人に確認する仕組みで、管理職は新規事業など戦略業務に注力可能となった。今後は社内で培ったAI開発ノウハウを外販し、製造業特化型DXの拡大を目指す。
出典:日本経済新聞「旭鉄工、全部長のAIクローン 社長が旗振り 生成ノウハウ外販も視野」2025年8月21日付朝刊
ポイントをひとことで
オーダーメイドの自社専用システムは、単なる業務効率化のツールにとどまらず、企業の強みを可視化し、競争力を高める「資産」として機能します。特に、初期設計から外販モデルを意識することで、システムは社内の生産性向上に加え、新たな収益機会を生み出す可能性を持ちます。フルスクラッチ開発は柔軟な拡張性を備え、将来の事業戦略に応じた機能追加やSaaS化にも対応可能です。DXを成長戦略へと転換するためには、この視点が重要です。
自社専用システムが生む「競争優位性」という資産
オーダーメイド開発の最大の強みは、“他社には再現できない業務最適化”を実現できることです。
既製パッケージでは網羅できない独自の業務フローや意思決定プロセスを反映し、自社ならではの勝ちパターンを仕組み化できます。
例えば、営業・生産・在庫・顧客管理など複数の業務を横断的に連携させるシステムを構築した場合、それは単なるITツールではなく、業務のベストプラクティスを凝縮した資産となります。
属人化の排除、オペレーションの標準化、教育コスト削減などの効果は一過性ではなく、長期的に企業価値を高めます。
さらに、その仕組みが他社にも適用可能であれば、外販モデルへの転用が可能です。
社内課題を解決するために開発したシステムが、そのまま同業他社の課題解決にもつながる。ここに、システムを「資産」として捉える意義があります。
外販モデルを見据えた初期設計がDX戦略を変える
多くの企業は、システム開発を「内製用途」だけで完結させる傾向があります。
しかし、外販を視野に入れたシステム設計を行えば、DX投資は“費用”ではなく“収益化可能な資産”になります。
外販モデルを見据えた設計で重要なのは次の3点です。
汎用性と独自性の切り分け
自社独自の要件と、他社でも使える機能をモジュールとして分離します。
これにより、自社専用システムでありながら、外販時には再利用可能な拡張性を確保できます。
マルチテナント対応と設定制御
外販を想定するなら、企業ごとに異なる仕様を「設定やマスタ管理」で吸収できるように設計することが不可欠です。
後から機能分岐で対応するのではなく、最初から柔軟なアーキテクチャを選択することで将来的なコストを抑制します。
セキュリティ・コンプライアンスを前提にした構築
外部提供を見据えるなら、認証・権限管理・個人情報保護への対応は初期段階から考慮すべきです。
途中からのセキュリティ強化は改修負荷が高く、最悪の場合は事業モデル自体の破綻につながります。
フルスクラッチ開発だからできる「収益を生むシステム戦略」
パッケージシステムやローコードツールは短期間で導入できますが、外販や事業化を視野に入れると柔軟性の面で制約が大きくなります。
一方、フルスクラッチ開発は業務要件や事業戦略の変化に合わせて進化できる設計が可能です。
例えば、自社の業務効率化のために開発したシステムを、同業他社向けにカスタマイズして提供する場合も、フルスクラッチであれば最小限の改修で展開できます。
さらに、API連携やクラウド対応を前提とした設計を行えば、将来的にSaaS化やサブスクリプションモデルへの移行も視野に入れられます。
つまり、フルスクラッチ開発は単なる「業務効率化」のためではなく、DXを収益戦略に変えるための強力な手段です。
まとめ
自社専用システムをオーダーメイドで構築することは、単なる効率化にとどまらず、自社の強みを反映した「資産」を生み出す行為です。
さらに、初期設計から外販を視野に入れることで、システムは“コスト”ではなく“収益を生むビジネスモデル”へと進化します。
DXを推進する企業にとって、「自社専用システム=競争優位の源泉」という考え方は、今後ますます重要になるでしょう。
フルスクラッチ開発を通じて、自社のノウハウを仕組みに変え、事業の成長を支える基盤を築くことが、DX時代を勝ち抜く鍵となります。
自社専用システムを「資産」として活用し、将来的な外販や事業展開まで見据えるなら、初期段階から柔軟で拡張性の高い設計が欠かせません。フレシット株式会社は、企業ごとの業務フローや課題を丁寧に分析し、ゼロから最適な仕組みを設計するフルスクラッチ(オーダーメイド)開発を強みとしています。要件定義から設計・開発・運用保守まで一貫して伴走し、経営戦略と直結するシステムを実現します。事業成長につながるDX基盤を構築したい方は、ぜひご相談ください。
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著者プロフィール
フレシット株式会社 代表取締役 増田順一
柔軟な発想でシステム開発を通して、お客さまのビジネスを大きく前進させていくパートナー。さまざまな業界・業種・企業規模のお客さまの業務システムからWEBサービスまで、多岐にわたるシステムの開発を手がける。一からのシステム開発だけでは無く、炎上案件や引継ぎ案件の経験も豊富。システム開発の最後の砦、殿(しんがり)。システム開発の敗戦処理のエキスパート。

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