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COLUMN コラム詳細

業務分解とは何か?システム開発を成功に導くために事業会社が最初に取り組むべき思考法

自社業務を正しく理解することから始めるシステム設計

2025-12-27

システムを作りたいと考えたとき、多くの事業会社が最初に悩むのは「何を要件として伝えればよいのか」という点ではないでしょうか。

現場からは要望が次々と上がり、打ち合わせを重ねるほど話は複雑になります。その結果、「想定していたシステムと違う」「使いにくい」「追加開発が止まらない」といった事態に陥るケースは少なくありません。

こうした失敗の背景にあるのが、業務分解の不足です。本コラムでは、業務分解とは何か、なぜシステム開発に不可欠なのか、そしてフルスクラッチ開発でその価値が最大化される理由について、事業会社の担当者さま向けに実務目線で解説します。

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業務分解とは何か?システム化・業務改善の出発点となる考え方

業務分解とは、日々行われている業務を「作業単位」や「判断単位」まで細かく分解し、構造的に整理することを指します。担当者の感覚や慣習に依存していた業務を、入力・処理・判断・出力といった要素に分けて可視化することで、業務の全体像やボトルネック、属人化しているポイントが明確になります。システム開発や業務改善においては、この業務分解が不十分だと、要件漏れや使いにくい仕組みにつながりやすくなります。業務分解は「何を自動化・効率化すべきか」を判断するための、最初かつ重要な工程です。

ポイントをひとことで

業務分解は、システム開発における「設計以前の設計」と言える重要な工程です。このコラムが示しているのは、単に業務を細かくすることではなく、業務の構造や判断の背景まで掘り下げることで、初めてシステム化の是非や優先順位が見えてくるという点です。多くの失敗案件では、要件定義の前に業務分解が十分に行われておらず、結果として場当たり的な機能追加や運用負荷の増大を招いています。業務分解を起点に考える姿勢は、システムを「作ること」ではなく「使われ続けること」をゴールに据えた、非常に実務的で本質的なアプローチだといえます。

業務分解とは何か

業務分解とは、日々行われている業務を感覚や慣習のまま捉えるのではなく、「どのような作業が」「どの順番で」「誰の判断によって」「何を入力し、何を出力しているのか」という単位まで細かく分解し、構造として整理することを指します。

単に作業を列挙するのではなく、業務の流れや判断ポイント、例外処理まで含めて分解することで、業務全体の実態が初めて可視化されます。これができていない状態でシステム開発に進むと、要件が曖昧なまま設計が始まり、後戻りが発生しやすくなります。

業務分解が不十分なまま進めたシステム開発の末路

業務分解を行わずにシステム開発を進めると、「現場で当たり前にやっていた作業」が要件から抜け落ちやすくなります。結果として、リリース後に「この作業ができない」「想定外の入力が発生する」といった問題が頻発します。

また、業務の背景にある判断基準が整理されていないため、システム上での自動化と人手で行うべき作業の切り分けができず、不要に複雑なシステムになりがちです。これはコスト増大や保守性の低下にも直結します。

業務分解がもたらす本質的な価値

業務分解を行う最大の価値は、「何をシステムで解決すべきか」が明確になる点にあります。
業務を分解することで、繰り返し発生している作業、属人化している判断、ミスが起きやすい工程が浮き彫りになります。これにより、単なる作業の置き換えではなく、業務全体を見直したうえでのシステム設計が可能になります。

また、業務分解は関係者間の認識を揃える役割も果たします。現場、管理者、経営層が同じ業務構造を共有することで、要件定義の議論が具体的になり、意思決定のスピードも向上します。

業務分解と要件定義の関係

要件定義は、システムに実装する機能を決める工程ですが、その前提となるのが業務分解です。
業務分解ができていない状態では、要件は「やりたいことの集合」になりがちです。一方、業務分解を経た要件定義では、「この業務のこの工程を、この理由でシステム化する」という形で要件を定義できます。

この違いは、設計の質や開発後の満足度に大きく影響します。業務分解は、要件定義の精度を高めるための土台と言えます。

>>要件定義が失敗する原因は?6つの失敗事例から学ぶ対策を解説

パッケージ導入では拾いきれない業務分解の重要性

業務分解の重要性は、特に自社独自の業務を多く持つ企業ほど高まります。パッケージや既存ツールは、一般的な業務モデルを前提に作られています。そのため、業務分解を行わずに導入すると、「ツールに業務を合わせる」ことになり、現場の負担が増えるケースもあります。

一方、業務分解を丁寧に行ったうえでフルスクラッチ開発を選択すれば、自社業務に最適化されたシステム設計が可能になります。これは、長期的な業務効率や拡張性に大きな差を生みます。

>>パッケージ開発とスクラッチ開発の違いとは?それぞれの特徴と適切な選び方について解説

業務分解をシステム開発会社任せにしないために

業務分解は、システム開発会社だけが行うものではありません。事業会社側が自社業務を正しく理解し、言語化する姿勢が不可欠です。
ただし、業務を俯瞰して構造化することは、日常業務に携わる担当者にとって容易ではありません。だからこそ、業務分解を起点に議論できるシステム開発会社と伴走しながら進めることが重要です。業務を深く理解し、表面的な要望ではなく本質的な課題に踏み込めるかどうかが、開発パートナー選びの分かれ目になります。

>>システム開発に最適なパートナー選びの方法を徹底解説!

フルスクラッチ開発と業務分解の相性

フルスクラッチ開発は、ゼロから設計する分、業務分解の質がそのままシステムの完成度に反映されます。業務分解が不十分であれば、その影響もダイレクトに現れますが、逆に言えば、業務分解を丁寧に行うことで、自社業務に本当にフィットしたシステムを構築できます。
将来的な事業拡大や業務変更を見据えた設計ができる点も、業務分解を重視したフルスクラッチ開発ならではの強みです。

まとめ

業務分解は、システム開発の前段階にある単なる準備作業ではありません。業務の本質を理解し、何をシステムで実現すべきかを見極めるための重要な思考プロセスです。
業務分解ができていれば、要件定義は具体的になり、設計や開発の迷いも減ります。その結果、使われ続けるシステムへとつながります。
システム開発を成功させるためには、機能の話に入る前に、自社業務をどう分解し、どう整理するかに向き合うことが欠かせません。

フレシット株式会社では、システム開発を「機能を作ること」から始めません。まず行うのは、業務分解を通じて事業や現場の実態を正しく捉え、業務の構造や判断の流れを整理することです。そのうえで、本当にシステム化すべき領域と、人が担うべき業務を切り分け、将来の運用や拡張まで見据えた設計を行います。
フルスクラッチ開発だからこそ、既存の型に業務を当てはめるのではなく、自社の業務や成長戦略に合わせたオーダーメイドのシステムを構築できます。業務の本質から向き合い、使われ続ける仕組みを一緒に作りたいとお考えでしたら、フレシット株式会社にご相談ください。

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著者プロフィール

フレシット株式会社 代表取締役 増田順一
柔軟な発想でシステム開発を通して、お客さまのビジネスを大きく前進させていくパートナー。さまざまな業界・業種・企業規模のお客さまの業務システムからWEBサービスまで、多岐にわたるシステムの開発を手がける。一からのシステム開発だけでは無く、炎上案件や引継ぎ案件の経験も豊富。システム開発の最後の砦、殿(しんがり)。システム開発の敗戦処理のエキスパート。

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