【業務DX】LMS(学習管理システム)開発の成功ガイド|パッケージの限界とフルスクラッチを選ぶべき「決定的な理由」
人材育成を業務として成立させるLMS設計という選択
2026-01-25

社内研修や人材育成、資格管理、パートナー教育などを目的にLMS(学習管理システム)の導入を検討する企業は年々増えています。しかし実際にパッケージ型LMSを導入した企業からは、「自社の業務フローに合わない」「評価や進捗管理が形骸化する」「運用が複雑で現場に定着しない」といった声が少なくありません。
LMSの本質的な価値は、単に教材を配信することではなく、人材育成のプロセスを業務として定義し、データとして蓄積・活用できる状態をつくることにあります。
本コラムでは、パッケージLMSの限界を感じ始めた事業会社のご担当者様に向けて、LMSをフルスクラッチでシステム開発する意義と、失敗しないための設計・開発の考え方を解説します。
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目次
LMS(学習管理システム)とは?
LMS(Learning Management System/学習管理システム)とは、教材の配信、受講管理、進捗・成績の可視化、テストやアンケートの実施など、学習に関わる一連の業務を一元管理するシステムです。
企業研修、eラーニング、オンボーディング、資格更新管理など、教育を「業務」として扱う場面で活用されます。
近年では、単なる学習管理にとどまらず、人事評価・スキル管理・配置判断と連動したLMS設計が求められるケースが増えています。
ポイントをひとことで
LMSへの投資判断で重要なのは、教材管理機能の充実度ではなく、人材育成という営みをどこまで業務として定義し、データ構造に落とし込めているかです。評価基準や進捗の粒度、権限設計は後から柔軟に変えにくく、初期設計がそのまま運用負荷と活用余地を決定づけます。短期的な導入のしやすさよりも、制度変更や組織拡大を前提にした拡張性を確保できているかが、LMSをコストで終わらせない分水嶺になります。
LMSで「フルスクラッチ開発」が選ばれる3つの理由
(1)自社独自の「教育・評価プロセス」をそのままシステム化できる
パッケージ型LMSは、「受講 → テスト → 合否」といった画一的な学習モデルが前提です。
しかし実際の企業教育では、
- 部署・職種ごとに異なる評価基準
- 実務と連動した課題提出
- 上長承認やレビュー工程
など、複雑な業務プロセスが存在します。
フルスクラッチのLMS開発であれば、既存の教育・評価フローを無理なくシステムに落とし込むことが可能です。
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(2)人材データを「蓄積・活用」できる設計が可能
LMSは「使って終わり」では意味がありません。
重要なのは、以下のようなデータを将来活用できる構造になっているかです。
- 学習履歴と業務成果の相関
- スキル習得までにかかる期間
- 離脱ポイント・理解度傾向
フルスクラッチ開発であれば、人事システムや評価制度と連動したデータ設計が可能となり、LMSを「人材戦略の基盤」に昇華させられます。
(3)組織拡大・制度変更に耐えうる拡張性
事業成長に伴い、
- 対象人数の増加
- 教育制度の変更
- 外部パートナーや代理店教育
などが発生します。
パッケージLMSでは、権限や構造の制約により対応が困難になるケースが多く見られます。
フルスクラッチであれば、クラウド基盤を活用し、初期は小さく、成長に合わせて拡張できるLMS設計が可能です。
成果につながるLMSに必要な「必須機能」と設計視点
(1)進捗・理解度を可視化するダッシュボード
- 受講状況の一覧化
- 遅延者・未完了者の把握
- 管理者・上長向けの可視化
LMSは「管理しやすさ」が定着率を左右します。
(2)権限・ロール設計の柔軟性
- 受講者
- 講師
- 上長
- 管理者
それぞれの立場で見える情報・操作できる範囲を明確に分ける設計が不可欠です。
(3)運用を前提にしたUI/UX設計
現場で使われないLMSは失敗です。
フルスクラッチであれば、現場ヒアリングをもとにした画面設計が可能となり、運用定着率を大きく高められます。
失敗しないための開発手法「MVP開発」
(1)まずは「育成の核」だけを作る
初期段階で全機能を作り込むのはリスクです。
MVP開発では、
- 必須研修
- 進捗管理
- 最低限の評価
に絞って短期間でリリースします。
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(2)開発スケジュール目安
| フェーズ | 期間目安 | 内容 |
| 要件定義・設計 | 3〜4ヶ月 | 教育フロー整理・画面設計 |
| MVP開発・テスト | 3〜4ヶ月 | コア機能実装 |
| リリース | 0.5ヶ月 | 本番リリース |
| グロース | リリース後 | 機能追加・改善 |
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パートナー選定の基準|LMSは「作って終わり」ではない
(1)教育・業務理解があるか
「どのように育成し、何を判断したいのか」まで踏み込んで提案できるシステム開発会社かが重要です。
(2)運用・改善まで伴走できる体制か
LMSはリリース後が本番です。
改善提案まで含めて支援できる体制が不可欠です。
LMSを「形だけのツール」で終わらせないために
LMS(学習管理システム)のシステム開発は、単なる機能実装ではなく、人材育成という経営課題をどうシステムに落とし込むかが問われます。
当社フレシット株式会社では、業務整理・設計から入り、御社に本当にフィットするLMSをフルスクラッチで開発しています。
まずは、「どんな人材を、どう育てたいのか」その構想からお聞かせください。
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著者プロフィール
フレシット株式会社 代表取締役 増田順一
柔軟な発想でシステム開発を通して、お客さまのビジネスを大きく前進させていくパートナー。さまざまな業界・業種・企業規模のお客さまの業務システムからWEBサービスまで、多岐にわたるシステムの開発を手がける。一からのシステム開発だけでは無く、炎上案件や引継ぎ案件の経験も豊富。システム開発の最後の砦、殿(しんがり)。システム開発の敗戦処理のエキスパート。

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