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COLUMN コラム詳細

ID・データ・機能が分断されたままではDXは進まない理由

ツール導入では越えられない、DXの出発点とは

2026-02-01

DXに取り組んでいるにもかかわらず、思うような成果が出ないという声は少なくありません。新しいツールを導入し、業務の一部をデジタル化しても、部門間の連携が進まず、データも十分に活用できない。こうした状況の背景には、ID・データ・機能が分断されたままのシステム環境があります。DXを単なるIT導入で終わらせないためには、何から手を付けるべきなのか。

本コラムでは、基盤統合がDXの出発点になる理由を整理します。

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【記事要約】LINEヤフー、システム基盤統合で全社データ活用とサービス連携を加速

LINEヤフーは、LINEとヤフーで分断されていたシステム基盤を段階的に統合し、全社横断でデータと技術資産を活用できる体制を構築する。共通クラウド基盤の整備により、サーバー運用やデータ管理を集約し、コスト削減と運用効率の向上を両立させる狙いだ。基盤統合を前提に、データ定義の統一や共通プラットフォーム化を進めることで、サービス間の連携やAI活用を容易にし、将来的な機能拡張や新サービス創出に耐えうる柔軟なIT基盤を確立する。

出典:日本経済新聞「LINEヤフー基盤統合 サービス間でデータ連携 コスト削減、数百億円」2026年1月24日付朝刊

ポイントをひとことで

DXを進める際に見落とされやすいのは、業務改善と意思決定の前提が同じ基盤の上に置かれているかどうかです。部門ごとに最適化された仕組みは、短期的な成果を生みやすい反面、全社で判断をそろえる場面になると摩擦を生みます。基盤を先に整えるという選択は、IT効率化ではなく、判断の一貫性とスピードを維持するための投資です。変化が前提の時代ほど、この視点が重要になります。

DXが進まない企業に共通する違和感

DXという言葉が浸透する一方で、現場では「便利なツールは増えたが、仕事は楽になっていない」という声が聞かれます。営業、マーケティング、バックオフィスなど、それぞれの部門でシステムが最適化されているものの、部門をまたいだ業務では手作業や確認作業が残り続けているケースです。
この違和感は、取り組みの方向性が間違っているというより、出発点がずれていることから生まれます。

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ツール導入型DXが抱える限界

多くの企業はDXを進める際、課題が顕在化している業務からツールを導入します。短期的な改善には効果がありますが、部門単位で判断を重ねると、ID管理やデータの持ち方、機能の使い方がばらばらになります。
結果として、システム同士をつなぐための追加開発が必要になり、運用が複雑化します。DXのはずが、管理コストを増やす原因になってしまうのです。

IDが分断されることで起きる問題

利用者を識別するIDがシステムごとに異なる状態では、横断的な業務やデータ活用が難しくなります。顧客、取引先、従業員といった主体を一貫して扱えないため、同じ相手に対して異なる対応をしてしまうこともあります。
IDを統一的に扱う考え方は、利便性の向上だけでなく、業務判断の精度を高めるためにも重要です。

データが分かれていると意思決定が遅れる

DXの目的の一つは、データに基づいた判断を行うことです。しかし、データが部門やシステムごとに閉じていると、集計や確認に時間がかかります。
その結果、判断は経験や勘に頼りがちになり、DX本来の価値が発揮されません。データをどこからでも参照できる状態を前提にすることが、スピードと精度の両立につながります。

機能の重複が生む無駄

システムを個別に導入していくと、認証、通知、ファイル管理など、似た機能が複数存在する状況が生まれます。開発や運用をそれぞれで行うため、改善のたびに同じ作業を繰り返すことになります。
共通で使える機能を基盤側にまとめておくことで、全体の効率は大きく変わります。

基盤統合がDXの出発点になる理由

DXを進めるうえで重要なのは、業務やツールをどう変えるかではなく、それらを支える前提をそろえることです。ID、データ、共通機能を整理し、全社で共有できる状態をつくることで、初めて個別の改善が全体につながります。
基盤統合は、DXのゴールではなくスタート地点に位置づけるべき取り組みです。

段階的に進めるという考え方

基盤統合は一度で完成させる必要はありません。現状を把握し、影響範囲の大きい部分から整理していくことで、リスクを抑えながら進められます。
重要なのは、最初から全社視点での方針を持つことです。場当たり的な対応を避けることで、後戻りの少ないDXが実現します。

システム投資の評価軸を変える

DXにおけるシステム投資は、導入時のコストや機能数だけで評価すべきではありません。変更や拡張が必要になったときに、どれだけ柔軟に対応できるかが価値を左右します。
基盤を整える投資は目に見えにくいものの、長期的には大きな差となって表れます。

まとめ

DXを成功させるためには、ツール導入の前に基盤を整える視点が欠かせません。ID・データ・機能が分断された状態では、どれだけ最新の仕組みを取り入れても効果は限定的です。全社で共通の前提を持つことが、DXを一過性の取り組みで終わらせないための鍵になります。

DXを前に進めるうえで求められるのは、最新のツールを選ぶ力よりも、自社の業務やデータをどう整理し、どうつなげていくかを考え抜く力です。そのためには、最初から完成形を押し付けるのではなく、事業の実態や将来像を踏まえて、段階的に基盤を整えていく視点が欠かせません。

当社フレシット株式会社は、フルスクラッチに特化したシステム開発会社として、要件が固まりきっていない段階から対話を重ね、ID・データ・機能をどう扱うべきかを一緒に整理していくことを強みとしています。既存の枠に合わせるのではなく、現場で使われ続け、後からの変更や拡張にも無理なく対応できる設計を重視しています。

DXを単なる部分改善で終わらせず、全社で使える仕組みとして育てていきたい。そのためにフルスクラッチという選択肢を検討するのであれば、構想段階から伴走できる当社フレシット株式会社の開発スタイルが、有力な選択肢になります。

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著者プロフィール

フレシット株式会社 代表取締役 増田順一
柔軟な発想でシステム開発を通して、お客さまのビジネスを大きく前進させていくパートナー。さまざまな業界・業種・企業規模のお客さまの業務システムからWEBサービスまで、多岐にわたるシステムの開発を手がける。一からのシステム開発だけでは無く、炎上案件や引継ぎ案件の経験も豊富。システム開発の最後の砦、殿(しんがり)。システム開発の敗戦処理のエキスパート。

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