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COLUMN コラム詳細

ECサイトの作り方とは?構築方法や費用について解説

2025-04-04

ECサイトの構築を成功させるためには、最適な構築方法を選ぶことが大切です。

本コラムでは、ECサイトの主な作り方(ASP型と自社開発)を比較した上で、それぞれの特徴や注意点をわかりやすく解説していきます。

さらに、構築する際の注意点やECサイトを乗り換える際に考慮すべきポイント、システム開発会社の選定基準などについても紹介しますので、「ECサイトを立ち上げたいけど、どの方法が最適かわからない…」と悩んでいる担当者の方は、ぜひ本記事を参考にしてください。

ECサイトの代表的な作り方は5つ!特徴と比較一覧

方法初期コスト運用コストカスタマイズ性拡張性運用の手間セキュリティ
ASP型低ー中低ー中かからないサービス側
SaaS型低ー中中ー高普通サービス側
OSS型低ー中かかる自社側
パッケージ型中ー高かかる自社側
自社開発かかる自社側

ここでは、ECサイトの作り方を比較するときに大切な「6つの項目」を基準に、代表的な作り方の特徴をまとめて解説します。

ASP型

方法初期コスト運用コストカスタマイズ性拡張性運用の手間セキュリティ
ASP型低ー中低ー中かからないサービス側

「ASP(Application Service Provider)型」は、オンライン上のサービスを利用して、ECサイトを構築する方法です。

初期コストは低く、運用コストは「月額料金」や「売上手数料」などの形で発生します。比較的安価なため、ECサイト初心者の企業に適しているといえるでしょう。

カスタマイズ性は、サービスによって異なりますが、基本的には高くありません。ただし、テンプレートやプラグインによる拡張が可能な場合があります。

なお、サーバー管理やセキュリティ対策は、サービス側で対応するため、運用の手間は少なく、その分、マーケティングや販売戦略に注力できます。

SaaS型

方法初期コスト運用コストカスタマイズ性拡張性運用の手間セキュリティ
SaaS型低ー中中ー高普通サービス側

「SaaS(Software as a Service)型」は、クラウド上のシステムを利用して、ECサイトを構築する方法です。

一定のコストはかかりますが、多くの機能が提供されている上に、サポートも充実しているため、費用対効果は高いです。

カスタマイズ性は、ASP型よりも高く、プラグインの活用によって機能を拡張できます。

なお、運用は比較的簡単で、主に管理画面を通じて操作可能です。セキュリティ対策は、サービス側が対応しますが、パスワードや権限の管理は自社側で行う必要があります。

OSS型

方法初期コスト運用コストカスタマイズ性拡張性運用の手間セキュリティ
OSS型低ー中かかる自社側

「OSS(Open Source Software)型」は、オープンソースのプラットフォームを利用して、ECサイトを構築する方法です。

初期コストは抑えやすいものの、サーバーの準備や開発、カスタマイズ、保守などの費用がかかり、結果的にコストが高くなる場合があります。

一方で、カスタマイズ性は非常に高く、デザインや機能を自由に変更できる上に、独自の要件に合わせたECサイトも構築できます。さらに、プラグインやモジュールを利用した拡張性の高さも魅力的です。

ただし、セキュリティ対策は自社側で対応する必要があるため、運用面での負担は大きくなります。

パッケージ型

方法初期コスト運用コストカスタマイズ性拡張性運用の手間セキュリティ
パッケージ型中ー高かかる自社側

「パッケージ型」は、ECサイトに必要な機能がまとまったソフトウェアを導入して、ECサイトを構築する方法です。

初期コストは比較的高く、カスタマイズ前提の場合は、数百万円から数千万円かかることもあります。一方で、長期的な運用コストは抑えやすいですが、サーバー管理やアップデート、セキュリティ対応の費用がかかるため、決して安価とはいえません。

パッケージ型の最大の魅力は、カスタマイズ性と拡張性です。自社開発と比べると、ゼロから開発する必要がないため、費用を抑えながら自社に適した機能を実現できます。

主に、オンプレミスの買い切り型が多いですが、近年はクラウド対応のパッケージも増えてきました。

自社開発

方法初期コスト運用コストカスタマイズ性拡張性運用の手間セキュリティ
自社開発かかる自社側

「自社開発」は、自社内、または外部委託で、ゼロからECサイトを構築する方法です。

今回解説した構築方法の中でも、初期コストはとりわけ高く、開発内容によっては数百万から数億円程度の費用がかかる場合もあります。また、運用保守コストも継続的に発生するため、事前に綿密なコストシミュレーションが必要です。

自社開発は、デザインや機能、システムの連携を完全にコントロールできるため、大規模なECサイトを運営する予定の企業に適しています。多額のコストがかかる一方で、リターンも大きい選択肢です。

ASP型と自社開発の違いとは?

ASP型と自社開発には、主に「コスト」「カスタマイズ性」「セキュリティ」に関する違いがあります。ここでは、それぞれの違いを具体的に解説していきます。

コストの違い

ASP型は、サブスクリプション型での支払いが一般的です。そのため、初期コストは低いですが、継続的な運用コストがかかります。また、サービス側の価格改定によっては、料金体系が変わるリスクがあります。

一方で、自社開発は、初期コストも運用コストも高いです。しかし、運用コストは、比較的一定のコストで安定するため、長期的な計画は立てやすいというメリットがあります。ASP型のように、サービス側の都合による価格改定の心配もありません。

カスタマイズ性の違い

ASP型のカスタマイズ性はサービスによって異なります。基本的にサービスや機能には制限があり、拡張性も高くはありません。専門的な機能が必要な場合、ASP型では満足のいく結果が得られない可能性があります。

一方で、自社開発は、自由にカスタマイズできる点が最大の魅力です。機能やデザインはもちろん、特別な要件での独自システムの設計もできます。また、運用中のカスタマイズも容易なため、急な計画の変更があっても柔軟な対応が可能です。

セキュリティの違い

ASP型は、サービス側がセキュリティ対策を行うため、自社側では基本的な対策のみで問題ありません。万が一問題が発生した場合は、サービス側に相談することで対応してもらえます。

一方で、自社開発は、セキュリティ対策が肝心です。常に、情報漏洩や不正アクセスに注意しなければいけません。自社内に専門スタッフを配置するか、外部にセキュリティ対策を委託する必要があります。

ASP型を選ぶ際の注意点

自社開発に比べて、ASP型にはいくつかの注意点があります。各注意点を確認した上で、ASP型の導入を考えてください。

カスタマイズの制限

ASP型は、ECサイトを手軽に始められる魅力がある一方で、カスタマイズの制限が多いです。豊富なテンプレートや標準機能は、立ち上げの際には役立ちますが、事業の成長とともに各種制約がデメリットとなります。

ランニングコスト

ASP型は、月額費用が発生するため、契約前にはランニングコストの試算が大切です。加えて、サービス側の価格改定により、コストが変動する恐れがあるため、将来的な変化も見越した計画が必要となります。

サポート体制

ASP型のサポート体制は、サービスによって異なります。比較的返答までに時間がかかることが多く、トラブルへの迅速な対応が難しい場合があります。また、プランによってはサポート範囲が限定されていることもあるため、契約前にサポート体制を確認することが大切です。

ECサイトを乗り換える際のポイント

なぜ、ECサイトを立ち上げる際に、慎重に構築方法を比較・検討する必要があるのか?その理由の一つに「乗り換え」があります。

いずれかの方法でECサイトを立ち上げた後、ほかの方法に乗り換えるのは難しく、特に、カスタマイズ性や拡張性が低い方法の場合、乗り換えのリスクが高くなります。

ここでは、ECサイトを乗り換える際に、考慮すべきポイントを解説します。

データの移行はスムーズにできるか?

商品情報や顧客データ、注文履歴などが正しく移行できるか、事前に確認しましょう。データの移行がスムーズにできなければ、運用に支障をきたす恐れがあります。

ドメイン変更の影響はどうか?

ドメインを変更すると、検索エンジンの評価がリセットされる可能性があるため、注意が必要です。既存のドメインを維持するか、新規のドメインを使用するかは、慎重に判断してください。

デザインや機能の互換性は確認したか?

ECサイトを乗り換える際に、現在のデザインや機能を引き継げない可能性があります。将来的に大規模なECサイトにする予定の方は、当初からカスタマイズ性や拡張性の高い方法を選択してください。

運用体制は見直したか?

新しいECサイトに移行することで、運用体制を見直す必要が出てきます。運用方法によっては、管理工数が増える可能性があり、更なる人員が必要となるかもしれません。移行前に、必ず、運用体制の見直しを行うことが大切です。

移行スケジュールは適切か?

ECサイトの移行には、一定の時間がかかります。その際、既存サイトと新規サイトが並行して存在することになるため、どのタイミングで移行するか、慎重に検討する必要があります。運営に影響が出ないように、きちんとした移行スケジュールを立てましょう。

ECサイト構築をシステム開発会社へ依頼する際の費用相場

システム開発会社にECサイトの構築を依頼する場合、主に「初期コスト」と「運用保守コスト」、「追加コスト」がかかります。各コストの目安を参考に、開発会社への依頼を検討してください。

初期コスト

  • フルスクラッチ開発(ゼロから構築):数百万〜数千万円
  • パッケージ型:数百万〜数千万円
  • SaaS型:数十万円〜数百万円程度

初期コストは、ECサイトを作る手法によって異なります。

システム開発会社に依頼する前に、自社側で要件定義を行い、その上で見積もりを出してもらいましょう。開発会社によって費用感が異なるため、まずは各社に見積もりを依頼することが大切です。

運用コスト

  • サーバー、クラウド管理
  • 運用保守
  • セキュリティ対策
  • SEO、マーケティング支援
  • カスタマーサポート

ECサイトの運用コストには、上記のようなものがあります。

運用保守コストや対応範囲は、開発会社によって異なりますが、毎月数万円から数十万円程度が相場です。運用保守コストを下げたい場合は、特定の範囲を自社側で対応するなどの工夫が必要です。

追加コスト

  • 決済サービスの導入:数万〜数百万
  • デザインのリニューアル:数十万〜数百万
  • 新機能の開発:数十万〜数百万以上

追加コストは、ECサイト立ち上げ後に発生する費用です。

ECサイトは、長期的な運用が前提となるため、初期コストや運用保守コストだけではなく、追加コストも見越して計画を立てましょう。

ECサイト構築をシステム開発会社に依頼する際のポイント

ECサイト構築をシステム開発会社に依頼する際は、主に「実績」「相性」「セキュリティ」の3つの視点を重視してください。

実績は豊富か

実績は、システム開発会社が積み上げてきた信頼の数を表すものです。依頼前に、システム開発会社に以下の項目を確認しましょう。

【確認すべきポイント】

  • 事例の業種:自社と同じ業種や規模のECサイトを開発しているか?
  • 事例の詳細:どのようなスケジュールか?具体的な成果はあるか?

担当者との相性は合うか

ECサイトの立ち上げは長期的なプロジェクトです。システム開発会社の担当者とフィーリングが合わない場合、想像以上の負担が発生します。できるだけ、信頼できる担当者のいるシステム開発会社に依頼し、長期的なトラブルの可能性を少しでも減らしましょう。

【確認すべきポイント】

  • メールの文面:内容や言葉遣いは考えられているか?テンプレート的ではないか?
  • レスポンスのスピード:問い合わせや要望に対する反応が早いか?遅れる場合は、すぐにその旨を共有してくれるか?
  • 柔軟性:こちらの要望を汲み取ってくれるか?各種変更に柔軟な対応をしてくれるか?

セキュリティ対策は万全か

ECサイトでは、個人情報や決済情報を扱うため、セキュリティ対策が大切です。セキュリティ対策を怠ってしまうと、データ漏洩や不正アクセスにより、甚大な被害が出ます。そのため、システム開発会社のセキュリティ対策の状況を確認しましょう。

【確認すべきポイント】

  • セキュリティ技術:最新のセキュリティ対策を導入しているか?
  • セキュリティ診断:定期的なセキュリティ診断を実施しているか?
  • トラブル対応:インシデントに対応してくれるのか?

ECサイトの作り方を理解して最適な選択をしよう!

ECサイトは、立ち上げて終わりではなく、その後の運用が成功の鍵を握ります。

短期的な視点だけではなく、長期的にどのように運用していくかを考えた上で、最適な作り方を選択してください。

本コラムが、あなたの企業に最適なECサイト構築のヒントになれば幸いです。

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ECサイトの成功は、「どのように作るか」によって大きく変わります。テンプレートを活用したASPやSaaSは手軽な選択肢ですが、成長とともにカスタマイズの制約や拡張性の限界が壁になることも少なくありません。

フレシット株式会社は、フルスクラッチ(オーダーメイド)でのECサイト開発を得意とし、企業ごとの独自の戦略やビジネスモデルに完全にフィットするシステムを構築します。

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監修者プロフィール

フレシット株式会社 代表取締役 増田 順一
柔軟な発想でシステム開発を通して、お客さまのビジネスを大きく前進させていくパートナー。さまざまな業界・業種・企業規模のお客さまの業務システムからWEBサービスまで、多岐にわたるシステムの開発を手がける。一からのシステム開発だけでは無く、炎上案件や引継ぎ案件の経験も豊富。システム開発の最後の砦、殿(しんがり)。システム開発の敗戦処理のエキスパート。

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