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COLUMN コラム詳細

業界横断の物流DXから学ぶ、「データ標準化」がもたらす業務改革とシステム要件の考え方

データ標準化から始める、持続可能なDXの第一歩

2025-04-13

物流業界を中心に進むDXの取り組みは、単なる業務効率化にとどまらず、業界の垣根を超えた共創へと発展しつつあります。中でも注目されるのが「データ標準化」によるシステム連携の動きです。

本コラムでは、化学業界の共同物流の取り組みをヒントに、自社でも活かせるDX推進の考え方と、フルスクラッチ開発におけるシステム要件設計の視点について解説します。

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【記事要約】化学業界のDX推進、共同物流で効率化と持続可能性を追求

三井化学や三菱ケミカルグループなど化学業界大手が、DXを活用した共同物流に着手。毒劇物など多様で危険な化学品の安定供給と効率化を両立すべく、データ標準化とAI活用による配車最適化、実車率の向上を実現している。従来の個社システムを共通フォーマットで接続し、地域・輸送手段の拡大と業界横断の連携による物流の持続可能性を目指す。

出典:日本経済新聞「化学品、DXで共同物流始動 三井化学や三菱ケミ、80の企業・団体 データ標準化で毒劇物運ぶ」2024年12月23日付朝刊

ポイントをひとことで

このコラムは、業界横断で進む物流DXの核心として「データ標準化」が果たす役割を的確に捉えています。企業間連携を阻む最大の障壁は、既存システムごとの“形式の違い”です。共通フォーマットを介した情報連携は、業務効率の向上だけでなく、持続可能なサプライチェーンの構築にも直結します。既存資産を活かしながら外部と“つながる”ためには、フルスクラッチでの柔軟な設計思想が欠かせません。単なるIT導入ではない、本質的なDXの視点が求められています。

なぜ今、データ標準化が注目されているのか

デジタル化が進む中、多くの企業が既存の業務システムを保有していますが、企業ごとに異なるデータフォーマットや運用ルールが障壁となり、他社や外部パートナーとの連携が難しいケースが増えています。物流業界では、化学メーカー各社がこうした課題に直面し、「共通フォーマット」を用いた共同物流の実証実験に取り組むなど、実践的な改革が始まっています。

このようなデータ標準化の動きは、物流に限らず製造、小売、医療など、さまざまな業界での応用が期待されています。

データ標準化がもたらす業務改革のメリット

共通フォーマットによるデータ標準化が実現すれば、業務フローの自動化、情報共有のリアルタイム化、取引先とのシステム連携の効率化など、多くのメリットが生まれます。特に、社内外の多様なシステムが稼働する環境においては、個別開発による変換ロジックの実装やインターフェースの柔軟な設計が欠かせません。

既存システムを活かしつつ、外部と「つながる」仕組みを構築することは、事業の持続可能性にも直結します。

フルスクラッチ開発で考えるべきシステム要件

このような課題に対して、柔軟性と拡張性に優れたフルスクラッチ開発が有効です。特に以下のような視点で要件定義を行うことが求められます。

  • 多様なデータフォーマットの受け入れと変換機能
  • 他システムとの連携インターフェースの柔軟設計
  • 将来的な拡張や業界標準への適応を見据えたアーキテクチャ設計
  • ユーザー企業の業務フローに沿ったUI・UX設計

また、既存の業務プロセスや使用中のツールに合わせて構築することで、現場の負担を最小限に抑えたDX推進が可能になります。

まとめ

DXの本質は、単なるIT導入ではなく、業務の最適化と持続可能な連携の実現にあります。物流業界の先行事例に学ぶことで、貴社の業界でも同様の課題や可能性が見えてくるかもしれません。

フルスクラッチ開発によって業務プロセスの本質的な改革と柔軟な連携基盤の構築を目指すなら、ぜひフレシット株式会社にご相談ください。

当社は、業務フローや現場の課題を丁寧にヒアリングした上で、ゼロから最適なシステムを設計・開発できる開発体制を強みとしています。業界特有の事情や既存システムとの連携といった複雑な要件にも柔軟に対応し、持続可能で拡張性の高いシステム構築をご支援いたします。

オーダーメイドだからこそ実現できるDXを、私たちと一緒にかたちにしませんか。

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著者プロフィール

フレシット株式会社 代表取締役 増田 順一
柔軟な発想でシステム開発を通して、お客さまのビジネスを大きく前進させていくパートナー。さまざまな業界・業種・企業規模のお客さまの業務システムからWEBサービスまで、多岐にわたるシステムの開発を手がける。一からのシステム開発だけでは無く、炎上案件や引継ぎ案件の経験も豊富。システム開発の最後の砦、殿(しんがり)。システム開発の敗戦処理のエキスパート。

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