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COLUMN コラム詳細

【三菱電機、全社DX推進と基盤整備】組織の“縦割り”はDXの壁──連携を生む業務システムの作り方

属人化・部門間断絶を乗り越える、システム設計の視点とは?

2025-06-05

DXを掲げながらも、思うように変革が進まない企業の多くは、根強く残る「縦割り構造」に悩まされています。各部門が独立した業務やデータを抱えることで、全体最適な仕組みづくりが難航するのです。

本コラムでは、DXを真に推進するために必要な“連携を生むシステム設計”の視点と、複数部署にまたがる要件にも柔軟に対応できるフルスクラッチ開発の価値について考察します。

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【記事要約】三菱電機、DX人材育成で縦割り組織を改革へ──「セレンディ」との連動で全社データ活用を加速

三菱電機は、DXを推進力として縦割り組織の打破と風土改革を進めるべく、社内講座「DXイノベーションアカデミー」を開講。2025年度は1,100人が受講し、2030年度までにDX人材を2万人へと育成する方針だ。全社横断のデータ基盤「セレンディ」と連携し、分断されていた事業データの統合と活用を進める。品質不正問題を機に、DXによる人材・組織改革を一体で進める姿勢が鮮明となった。

出典:日本経済新聞「三菱電機、DXで脱縦割り 社内講座始動、2万人目標 事業創出と風土改革狙う」2025年5月20日付朝刊

ポイントをひとことで

縦割り組織の課題は、単に情報が分断されていることにとどまらず、「組織間の関係性が構築されていない」という構造的な問題に起因します。その断絶を乗り越えるには、業務プロセスやデータ構造の統合だけでなく、連携を促す“仕組み”そのものの再設計が必要です。フルスクラッチ開発は、現場ごとの実態を丁寧に反映しつつ、全社視点での整合性を持った業務システムを構築できる唯一の手段と言えるでしょう。

DXの壁になる縦割り構造

部門ごとに最適化された業務プロセスや管理方法は、それぞれの成果を支える一方で、全社的な連携や効率化を阻む大きな障壁になります。情報が閉じたままになり、他部署との連携に時間と労力を要する状態は、DXのスピードと成果を大きく損ないます。特に、顧客データや業務進捗といった重要な情報が部門内に留まると、全社的な判断やサービスの質にも悪影響を及ぼします。

属人化と分断をシステムで解消するには

縦割りの中で業務が属人化してしまうのは、業務フローや責任範囲が明確に定義されていない、または共有されていないためです。このような状態では、引き継ぎの難航や人員交代時の混乱が常態化します。これを解消するためには、業務そのものを見える化し、関係部門の役割を設計に組み込んだシステムが必要です。システムが業務の共通言語になることで、部門間の分断を自然に乗り越えることができます。

フルスクラッチが可能にする全体設計

パッケージ型の業務システムでは、既存の業務や部門構造に合わせた調整が難しく、結果として一部の部門にしかフィットしない“部分最適”な導入にとどまりがちです。一方でフルスクラッチ開発であれば、企業固有の業務フローや組織構造を踏まえたうえで、全体最適を見据えた仕組みをゼロから設計できます。複数部署の要望や現場の運用を統合しながら、柔軟に構築できる点は大きな利点です。

連携を前提とした設計がDXを加速させる

本質的なDXは、単にITツールを導入することではなく、組織の中にある情報の流れや業務のあり方を見直し、連携を前提とした構造へと変えることにあります。その起点となるのが、システム設計です。連携しやすいインターフェース、権限やフローの明確化、リアルタイムな情報共有──こうした要素が統合されたシステムこそが、組織全体の生産性を底上げし、DXを真に機能させる土台になります。

まとめ

縦割り構造のままでは、DXは形だけのものに終わってしまいます。複数部署をまたいで業務をつなぐには、全体最適の視点に立ったシステム設計が欠かせません。その設計を実現するための柔軟性と深い業務理解を可能にするのが、フルスクラッチ開発です。組織の在り方そのものを見直すタイミングでこそ、システム開発の進め方を再考することが求められています。

こうした全体最適を見据えたシステム設計を実現するには、業務や組織構造を深く理解し、複数部署の要件を丁寧に統合していく開発体制が欠かせません。フレシット株式会社では、フルスクラッチ(オーダーメイド)開発を通じて、部門ごとの運用実態や連携課題に寄り添いながら、現場に根づく使いやすいシステムをゼロから構築しています。縦割りの壁を越え、組織の本質的な変革につながる業務システムを、共に形にしていきます。

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著者プロフィール

フレシット株式会社 代表取締役 増田順一
柔軟な発想でシステム開発を通して、お客さまのビジネスを大きく前進させていくパートナー。さまざまな業界・業種・企業規模のお客さまの業務システムからWEBサービスまで、多岐にわたるシステムの開発を手がける。一からのシステム開発だけでは無く、炎上案件や引継ぎ案件の経験も豊富。システム開発の最後の砦、殿(しんがり)。システム開発の敗戦処理のエキスパート。

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